現代らしい素敵な融合。
京都の伝統住宅と
デジタルテクノロジーが
ついに出会いました。
なんと、この由緒正しき京町家。

織物の町として知られる
京都・西陣の一角。
「織屋建（おりやだて）」といわれる、
かつて織機を置くために
天井を高くした空間が特徴。

あら、しっとり…。
ミセノマもありますね。

ちなみにミセノマとは、
通りに面した1階のお部屋のこと。

客間だったり、
商品を並べておく
場所だったんですって。

こんなに京町家の面影を残す
お家の一体どこに
デジタルテクノロジーが…？

わ、居室に入ると
たちまちイマドキの空間。

吹き抜けのリビング、憧れです。
天井高いし開放感があって
気持ちよさそうったらない。

今のライフスタイルに合わせた
リノベーションだけど
視線を上げた先に見える
窓、建具…職人たちの巧妙な技。

できたて料理を
すぐにトンと出せる
カウンターダイニングも

まるんと角がとれたやさしいかたち。
きっと団らんが似合います。

1階はミセノマとLDKに
ランドリールームまでありますね。
床暖房を備えているのも
今の時代にうれしいところ。
そして2階には洋室が2つ。
むむ、1階の「③muiボード」とは？

土間から入ってすぐ、
カウンターダイニングのそば。
自然素材が多い町家に見事に馴染んだ
あの木製の細長いボード。
そう、これこそデジタルテクノロジー
「muiボード」なのです！

「muiボード」とは、
スマートホーム機能として
エアコンの制御や運転状況の確認、
照明の制御、
使用電力が可視化できるボード。
さらに！

手書きや音声での伝言板の機能を備えた
家族間コミュニケーションツールの
役割も果たしてくれるんですって。
こうしたぬくもりが通うやりとりも
テクノロジーの時代。すごい！

「おみそ、買っておいて」なんていう
生活感あふれる伝言も
かっこよく映し出してくれそう…。

お次は2階です。
かつての面影と
薄茶、こげ茶、赤茶…
自然素材の色が空間を構成している。

トップライトの下にある収納は
可動収納になっていて、
家族構成によって
2部屋に間取りを変更できちゃう。

およそ7帖の洋室にも
高い天井に堂々とした梁。

この迫力、いつまでも
見ていられる…。

最後はサニタリーを。
トイレはタンクレス、
小さな手洗い付き。
そして床は和の趣。
いい。

洗面所はランドリールームと
浴室にアクセスできるように
なっていて

わ、広い。いいないいな、
あったらうれしいランドリールーム。
感激するのはこの棚の数！
洗濯物をそのままここへ
片付けられちゃいます。

歴史的価値のある建築を愛でながら
文明の利器にも頼れるって、
しかも見事に融合してるって、
住む人にはとても幸せなこと。

京町家を愛するものとしては
とっても理想的だし
こんなリノベーションが
もっと増えたらいいな、と
思うのでした。