なかなか外出が難しい 世の中が続いております。 お部屋で過ごす時間が増えて、 「もっとこうだったらな」 「こんなスペースがあったらな」と 自分の願いに気づくことも増えました。

そんな中で、ふと見つけた 「こんなお家があったらな」を 具現化したようなマンション。 すてき、すてき…と うらやましさでわたしは 頭がクラクラしちゃいましたよ。

まずは24帖のゆったりしたLDK！ 1日の中で多く過ごすであろう リビングダイニングですから、 広いほうがそりゃあうれしい。

パントリーがあるのもいいなぁ。 キッチンのそばに造られた、 小部屋のような収納スペース。 「家にいるし、せっかくなら 手の込んだものを作ろうか」と いそいそ仕込んだものたち… 例えば梅のシロップ漬けとか、 らっきょうの甘酢漬けとか。 あれよあれよと増えたものを まるっと収納できちゃいそう。

あぁ、ナチュラル感がいい…！ 建具も床も無垢材が 使われているから、 お部屋全体があたたかい雰囲気。 天井は意外や意外の コンクリートむき出し。 ピリリとクールになるかと思いきや、 無垢材と組み合わせると やさしい表情になるからおもしろい。

そうでした、そうでした。 こちらペットのご相談OKです。 もうひとり（1匹？）の家族と 暮らしている姿を想像しながら、 ぜひ続きを楽しんでくださいませ。

壁面にはなが～いデスクが。 「ふたりで暮らしていて、 どちらもリモートワークになった」 という方もいらっしゃるのではないかな。 ひとりはこちらのデスクで作業して…

もうひとりは室内窓を ひょいとこえたこのスペースで。 居場所を区切ることができるのが、 このお部屋の最大の魅力だと思います。

ちょっと用があるときは、 かわいらしい室内窓から 「ねぇねぇ」と話しかけよう。

作業する場所が 用意されているから、 “ご飯を食べる場所”や “ゆっくりくつろぐ場所”も しっかりと確保できる。

オンオフが混ざって気持ちが ぐちゃぐちゃになりがちなので、 「作業する場所はここですよ」と お部屋が促してくれるのは 本当にありがたいことです。

キッチンも伸び伸びと！ あの造作カウンター、 うどんやパンを作るのに 最適なのではないですか？ 意外と重労働ですからね、 日頃のうっぷんをパンに込めて どしん！ばしん！とこねてやろう。

道路を挟んだお向かいには 公園があるそうなので、 外の空気が恋しくなったら 足を伸ばしてもいいですね。 ベンチもあるのかな、 晴れた日には公園で おにぎりをぱくつくのもありだ。

こちらは4帖の洋室です、 寝室にするのがいいかな。 スマホの充電器は リビングに置きっぱなしにして、 ここではただスヤスヤと眠りたい。 ころんとしたまぁるいフォルムの かわいい目覚まし時計を買いたいな。 スマホのアラームがなくても、 頼もしい相棒がいれば朝も安心。

ちなみに寝室には 玄関土間からダイレクトに 出入りができるので、 クタクタの状態で帰宅して 「あと5秒以内にベッドに入らないと きっと床で寝てしまう…！」と ピンチのときもおそらく間に合います。

収納はたっぷりと！ ウォークインクローゼットが 大量の服たちをすっぽりと 受け入れてくれるでしょう。

洗面台は余計なものを 削ぎ落してスッキリと。 カクカクの鏡と洗面ボウルが、 木のやさしさでふんわりと トゲを落とされている感じ。

バスルームは、 あわいベージュの壁が 疲れた目を気遣います。

トイレはトーンを落として シックな空間に。 いいのですよこれでね、 トイレははしゃいだ気持ちを 冷静にする場所ですから。

ここで暮らす方は、 きっと上手に生活を 扱えるようになりそうだなぁ。 がんばるとき、がんばらないとき。 スイッチを切り替えて なにもしない時間を堪能するのも、 人生には必要ですよね、きっと。

場所は兵庫県「御影駅」。 いかがですか、神戸近辺の皆さま。 いやいや、遠くにお住まいでも リモートワークにぴったりの お部屋を探している方はぜひ！

余談ですが1階には 古道具屋さんが入っているそうで… とことん心をくすぐってくる 魅力的なマンションなのでした。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。1991年生まれ。漫画と水遊びとおもちが好きです。主にツイッターにいます。 @kmn_nana