お母さんが昔着ていた ワンピースみたいだなって思ったの。 セピア色の写真で 本当の色は分からないんだけど きっと こんな素敵な色だったんじゃないかな。

それにしても 何て個性的なお部屋なんだろう。

樹木柄のモールディングに 花や鳥が描かれた輸入壁紙の腰壁。 ゴージャスながら 品があって レトロでキュート。

壁紙はウィリアム・モリスのデザイン。 イングランドの著名なデザイナーであり 詩人だそう。 お母さんが見たら 「素敵じゃないの！」って言うんだろうな。

モサモサと茂る観葉植物を置いてもいいな。 大理石調の床に合わせて アンティークの白いテーブルセットを 置くのもいい。 とっておきのティーセットで 紅茶を飲んだりね。

照明もとっても素敵！ 真っ白のチューリップのような かわいいランプ。 あら、葉っぱもついている。 きっと何度も何度も じんわりと可愛いな って思うんだろうな。

お、ピクチャーレールを発見！ セピア色のロンドンの景色 大きなサングラスをかけた80年代の女優 何度も観た懐かしの映画 そんなレトロなポストカードが似合いそう。

お部屋の一角には おしゃれな洗面台… いや、これはキッチンだ！

木のシェルフのような調理台に エレガントなお皿のようなシンク。 使いやすいかと言ったら…だけど、 この可愛さには勝てないなぁ。

キッチンの目の前には 腰壁とおそろいのカーテン。 個性的な柄なのに ほどよいスペースで統一感を出しているから こんなにおしゃれな雰囲気なのかな。

個性が光るお部屋だけど 間取りはシンプルな 真四角のワンルーム。 バストイレは別なの やっぱり嬉しい。

トイレにはたっぷり遊べそうな飾り棚 センスを発揮する チャンスかも。 自作の絵を並べて ミニギャラリーにしてみたい。

実は外観も とっても魅力的でね…

モールディング加工が とってもキュートな 若葉色のドア。

レンガの塀に アイアンのエントランス。 なんだか「いいお嬢さんのお家」の雰囲気 あるでしょう？

ちょっぴりレトロで エレガントな小さいお部屋。 こんなおしゃれなお部屋なら お母さんの昔のワンピースを借りて キラッと個性が光るファッションにも チャレンジしたくなりそうです。

文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。