2WAY、多機能、オールインワン、 一石二鳥…はちょっと違うか。 とにかくそういった、 1つのものが色々な要素を 兼ね備えているのを見ると 妙に興奮してしまうんですよね。

だからこの物件には うっとり見入ってしまいました。

左手のガラス部分が エントランスなのですが ステップの1段目、 土間の部分が

そのままなんと キッチンカウンターになり

デスクにもなっているのです。 お見事…！

お料理の時は デスク部分まで作業台として フル活用するのもいいですし お食事の時はダイニングテーブル、 お仕事の時はワーキングデスクと 上手に切り替えていけると 可能性はどんどん広がります。

ワクワクがとまらないこちらのお部屋。 全貌は、コンパクトなメゾネットです。 間取り図で見ると 改めて大胆なデザイン。 きっと、カウンターのところ、 全部繋げなくても成立したと思うんです。 あえての思い切った造りなんだろうな、 と想像して、そのこだわりや遊び心に またうれしくなってしまいます。

無機質にまとまっていると思いきや 階段部分はウッディで あたたかみのあるアクセント。

収納は階段横のこちらのみ。 とは言えハンガーパイプもあり 奥行きもしっかりの 頼りになるキャパシティです。

寝室部分がまた 心をくすぐってきます。 シングルベッド1つ分のサイズは ロッジのロフトベッドみたいな 巣ごもり感。 枕元にランタン風のライトを置いて 本を読んだり 天井に星空を投影したり… この狭さを全力でエンジョイしたい。

反対側には 可愛いサイズの窓が仕込まれていて

壁のようにシンプルな扉を開けると 脱衣所が現れます。

全体的にミニマムにまとめられた中で サニタリースペースが きちんと確保されているのが またツボをついてくるなぁと思うのです。

アールがかかったミラーとか さりげない個性がまた きゅんとさせてくれます。

天井から差し込む光で 朝もごきげん、 気持ちよく身支度ができそう。

浴槽だってちゃんとあります。 物をどれだけ減らしても 浴槽にゆっくり浸かる時間だけは 譲れないって人、いますよね。 （私ですけど…。） 削ぎ落す部分と 大事に残したい部分の バランスが絶妙すぎて…！

1階が開放的なガラス張りの建物、 周囲にも余裕があり 開放的な外観です。

建物自体は奥まった場所にあるので 安心感もあります。 1階の屋根部分にある 植栽もキュート。

SOHO可ってところもまた 魅力だなぁと思いまして。 暮らせる仕事場として 作業がとっても捗りそう。

そして何よりやっぱり 何役もこなしてくれる 土間カウンター。 「兼用」へのフェティシズムを くすぐってくる存在に どうしようもなく、 惹かれてしまうのでした。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。