天窓と薪ストーブが作る乙女チックストーリー
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「伯母さんの子どもの頃の夢はね 一つ目は、一人暮らしをすること、 二つ目は、カフェのオーナーになること、 三つ目は、天窓と薪ストーブのあるお家に 住むことだったんだ」
親とケンカした女子高生が、 一人暮らしの伯母さんの家へプチ家出。 なーんて話の少女まんがを、 むかーしに読んだ気がするんです…。 親戚からは 変わり者と言われてる わたしの伯母さんは 琵琶湖のそばの とんがり屋根のお家に住んでいます。 「ふふ、伯母さんね。 夢、全部かなえちゃった。 すごいでしょう? いつでも遊びにいらっしゃいな」 高校生最後の夏休みの始めの日、 誰にも言わずに 一人で伯母さん家に遊びに行った。 わたしが突然やってきたのに、 伯母さんは驚きもせずに まあ、これでも飲みなさいって、 よく冷えて 果物がたくさん入った アイスティーを出してくれる。 「お父さんとケンカしたんでしょ?」 伯母さんはいつも ぜーんぶお見通し。 食器洗いを手伝いながら 昨日のケンカのことや、 思ってることを みーんな伯母さんにぶちまけた。 「じゃあ、続きはあとで。 ここはもういいから 2階に上がって みーちゃんに挨拶して ゆっくり休んでおいで。」 みーちゃん、元気? ごはん食べた? 天窓の向こうには 青い青い空が見えた。 伯母さんが愛用している レコードプレーヤーを そっと再生してみたら 古い英語の曲が流れてきて なぜかまた、 涙がこみ上げてきて 気分転換にベランダに出てみた。 空がとっても広い。 キラキラ光る水面を眺めていたら 「お風呂、先に入っていいよー」って声。 木の香りに包まれて ぬるい湯船でゆっくりと。 濃淡のある青いタイルが かわいくて わたしのお気に入りポイント。 トイレも 洗面所も、どこもかしこも とってもかわいいんだよね。 伯母さんのセンス、やっぱり好き。 夜は枕を並べて 昨日言えなかったことや、 これから言いたいことを、 伯母さんに聞いてもらった。 夜更かししちゃったけど 日の出の時間には 自然に目が覚めたんだ。 たくさんしゃべって ぐっすり眠って 朝日がとてもきれいで うん、来てよかった。 朝ご飯を食べたら伯母さんが 「帰ったらもう一度、 よーく話し合ってね。 お父さんも、 きっとわかってくれるよ」 「次に会えるのは ストーブがついてる頃かな。 それまで、受験がんばってね。 きっと大丈夫だよ」 伯母さんは朝日みたいに笑って わたしを送り出してくれました。
……と、 私の頭の中では 陸奥A子さんの絵柄で 脳内再生しながら書いてみました! 実際のところ、 最寄り駅からは徒歩9分、 遊泳場も近くにあり、 二世帯住宅や民泊活用、 カフェ兼住宅も可能のようで なかなかの良物件ですよ。
乙女の夢を叶えたような こちらのお家。 今度はあなたの 素敵なストーリーが 始まる予感がします。
文・葱山紫蘇子 劇団維新派→色々→介護業を経験。漫画と建物と書き出し小説が好きな4人の子を持つ大阪のシングルマザー。 @sisokoex
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