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縁側族、鎌倉のんびり平屋暮らし。

おじいちゃんのうちには
母屋にも離れにも、縁側があって、
夏休みやお正月に遊びに行く度に
そこで過ごすのが何よりも好きだった。
古いアルバムを眺めたり、
4コマ漫画とテレビ欄から始まって
新聞を読みこんだり、
おばあちゃんの本棚で見つけた
「窓際のトットちゃん」を何度も読んだり、
おやつを食べたり、
チラシの裏に絵を描いたり…。
とにかく、何をするにも縁側だった。
私のDNAには「縁側で過ごす時間」が
組み込まれていると言っても過言ではない。

縁側付きの平屋で暮らすのが
長い間の夢でもあり…、というか
そうなるものだと思っていた。

小道を抜けた先にある
この小さな家は

茶色い木枠の窓の並ぶ外観からして
私の心を掴んで離さなかった。
風が吹くとシャラシャラと微かな音を立てる
磨りガラスの窓。
ああ、懐かしい、嬉しい!

しかも大好きな江ノ電がコトコト走る町。
海もすぐそこ。

潮の香りがふと流れてきて
ゆったりのんびりした空気が流れる中を
てくてく歩いて家に帰る。
カタトトンと江ノ電が
ゆっくり横を通り過ぎていく。
駅からはたった5分で着いてしまうから

しばらく海辺を散歩をすることもあるし
ぐるりと町散歩をすることも。

小さな可愛いお店が点在してて
近くに美味しい魚料理屋さんもあれば
魚市場なんかもあって
新鮮な魚が手に入るのも
肉より魚派の私には嬉しい。
スーパーで買ってた切り身は
何だったんだろってくらい立派。

新鮮なしらすを熱々ご飯にのせるだけの
手抜きご飯もご馳走だ。
魚を捌くのも上手くなった。
今夜は目鯛の煮付け。

おじいちゃんちは廊下の端っこに
汲み取り式のトイレがあって
そこだけはどうしても苦手だったんだけど
ここはちゃんと洋式。
お風呂も綺麗で広い湯船になってて
すごくありがたかった。

1人で悠々暮らせて、
友達が泊まりに来ても大丈夫な
ちょうどいいサイズの平屋。

二間続きの和室、ポップな水色の壁に
茶室みたいな丸窓に最初びっくりした。
渋みとかわいさの調和…
を、もっと際立たせるため、壁は新しく
くすんだ水色に塗り直す予定。
照明も近くのお寺の骨董市で買った
レトロかわいいやつに替える。
この新しい畳は和紙畳というらしい。
カビや毛羽立ちも起きにくくて
色褪せしにくい優れもの。

家の横にはなかなか広い倉庫まであって
波乗りならサーフボードなんか置くのに
ぴったりなんだろうな。
夕暮れの海で、いいなぁ…と憧れながらも
今は見る専門。
自分が波乗りなんて、
不様な様子しか思い浮かべられなくて。
とりあえず今は部屋に置き切れない荷物と
DIYグッズ置き場になってる。

ここ数日、もう早朝から
元気な蝉の声が聞こえて来る。
陽が落ちてもまだまだ暑い。
扇風機を強に設定する。
結局ビールが苦手なまま大人になった私は
子どもの頃と同じく
プシュッとソーダの缶を開け
ゴクゴク、プハーーッとやる。
汗が少し引く。
ひんやりした縁側の板の間に寝転び
目を閉じて夏の空気を吸い込む。
今、テレビはないけれど
あの頃耳だけで聞いてた
甲子園のサイレンの音をくっきり思い出す。
縁側には、夏の思い出が詰まっている。
私だけの縁側がある幸せを
しみじみ噛みしめる。

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