なんなんでしょう、この豪華絢爛は。 マリー・アントワネットが優雅に マカロンを食べててもおかしくなさそうな ヨーロピアンスタイル！ ホテルや結婚式場と見間違うほど きらびやかなお部屋と家具たち…。 こちらは北海道は小樽市にある、白の豪邸。

外観はイオニア式の柱が気高い神殿風。 気品ある白が、青空によく映えます。

玄関扉の優美なこと。 お客様が来られた時は両開きにして にこやかに晴れやかにお出迎えしましょう。 コートはエントランスクローゼットへどうぞ。

豪奢なたたずまいなんですが、 実は4LDKという 意外にお手頃な間取り。 しかし、 各お部屋はすべて10畳以上の広さですから ラグジュアリー感はたっぷりと。

リビングの床は大理石でしょうか。 花の意匠が施されてます。 丸い折り上げ天井もゴージャスです。

全体がロココ調で デザインされているんですね。 奥の浴室への入口や 階段前のアーチが なんともエレガントです。

こちらはダイニング。 豪華なダイニングテーブルが似合うこと！ 赤のアクセントが効いた シャンデリアも言わずもがな。 白の枠飾りがある壁にもうっとり。 絵画を飾るのにもってこいの壁には ぜひ、パリのルーヴル美術館にあやかって 有名絵画の複製を飾っていただきたい…。

もうすでにお腹いっぱいの感がありますが、 こちら、ベッドルームが3部屋あり、 これもまた極めてノーブルなんです。

人の生活の3分の1は ベッドルームで過ごすのだから 寝室こそこだわるべきと、 よく聞きますが。

優雅にコーディネイトされた こちらの寝室なら 申し分ないと思います。

ハレの日には とびっきりにドレスアップして 正装した恋人にエスコートされ 優美なカーブの階段を ゆっくりと降りて、出かけたい。 古い映画のワンシーンのように。

雅趣に富んだお部屋に負けず キッチンも品よく、使いやすく。 円錐型の換気扇のフードが、 大変かわいらしい。

洗面室に窓があると 朝の洗顔のあと ふと、さわやかな気分になれて とても気持ちがいいんですよね。 そして、六角形の洗面台が上品！ 壁の、細かい目のタイルも たまらなく素敵です。

お風呂も、もちろん広くて

ああっ、これはジャグジー付きでしょうか！？ 腰をかけてゆっくりと 半身浴が楽しめる浴槽。 贅沢な入浴タイムを楽しめそうです。

もう一度間取り図を見てみましょう。 2階のお部屋にも シャワールームが2室あって 二世帯住宅でも、 ストレスフリーで暮らせそう。 小樽駅から徒歩7分という好立地なので 民泊活用もいいかもしれませんね。

こちら、この仕様で9000万円とは 驚きじゃありませんか？ しかも、イタリアを代表する最高級家具メーカー シリック社の家具付き！ そうなると、実はとてもお買い得なのでは…？ 私にはもちろん雲の上の物件なんですが。

ドレスを来たお姫様が住んでいそうな、 豪奢な白い洋館。

子どもの頃、 ぬり絵の中のお姫様の リボンやレースを隅々まで 丁寧に丁寧に何度も塗り、 夢見心地で楽しんだ気持ちが にわかによみがえる。

そんな白の豪邸が、 小樽で あなたをお待ちしております。

文・葱山紫蘇子 劇団維新派→色々→介護業を経験。漫画と建物と書き出し小説が好きな4人の子を持つ大阪のシングルマザー。 @sisokoex