好きな人にはもうたまらない マンションじゃないでしょうか。

熱海にある築47年のリゾートマンション。

しかも１階に喫茶店があるというんだから 更に引き寄せられる。

創業41年の喫茶軽食レストラン『サブロッソ』。

アーチ窓にオレンジ色の照明、 重厚感ある椅子とテーブル。

うんうん、このマンションには こういうTHE喫茶店が似合う。

定番のフロートドリンクや ごはん系メニューも豊富のようです。

この地上１階から 一気に飛んで、屋上を見てみると、

プール！ 山と海が見えるプール！

熱海では頻繁に花火大会が開催されています。 ここから花火を見ながらプールでぷかぷか、 なんてこともできるのでしょうか。

花火大会の翌日って、 昨日のあれはなんだったんだろうってくらい 静けさが身に沁みる時がある。

その静けさにも身を委ねたくなるような ただただ穏やかな、熱海の風景。 これは屋上で過ごす時間が増えそう。

では肝心のお部屋に向かいます。

ああ、玄関からもう、どタイプ。 醒めるようなグリーンの扉を開けて。

玄関には水晶みたいなこの照明。 ええもちろん、好きですとも。

室内に入るとまず、ダイニング。 このピンク色の絨毯、懐かしい...！ 70年代に建てられたお宅で度々見かける。

モザイク柄のガラス戸をガラガラと開けると、

６帖の洋室。 奥行きのある収納がたっぷり。 和室だったところを フローリングに変更したんでしょうか。

この照明もなかなかにかわいい。

窓を開ければこの景色。 せっかく熱海に住むなら こういうロケーションに身を置きたい。

水回りは玄関側にまとまっていて、

お風呂、洗面台、トイレが一緒になった ３点ユニットバス。 ダイニングの絨毯と一緒のピンク色。

キッチンは収納が多めで便利そう。

新しめの２くちガスコンロを 用意してくれているみたい。

そしてなんと、洗濯機付きです。 洗濯機の給水を キッチンから取る形になっているようで 並んでスペースが設置されてる。

築40年超えのレトロなお部屋ですが 住みやすいように色々と整えてくれています。

最後に共有部を見てみましょう。 海沿いのちょっと懐かしいリゾートらしい このデザイン。 ちょっと重そうなガラスドアも良い。

エントランスも期待を裏切らない雰囲気。

外観と同じく、曲線を多用した 70年代築らしい造形に心惹かれます。

天井、床、壁、そこかしこから 一時代のロマンが溢れてる。

グサグサとツボを突かれている方、 多々いらっしゃるんじゃないでしょうか。

熱海に住むのならこんなマンションがいいな、 が詰まった夢のような物件。 見てるだけで、 旅心地の浮かれ気分になりました。

文・戸田江美

1991年生まれ。デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

トダビューハイツ 想像建築