割とよくある間取りのワンルームですが、 こう、かっこよくっちゃあ、たまりません。

1978年築ですが、 デザイナーによるリノベーションを施され クールに生まれ変わりました。

ありますね、こんな感じのビル。 入り口までの通路が路地っぽくて はい。嫌いじゃないです。 というより、むしろ好きです。

エントランスも昭和のビルに よくある感じですが 白熱灯の電球で あたたかみのある 雰囲気になっています。

階段の手すりが アイアン風の金網なんですね。 こういうのも、好きですよ。

ドアは明るいネイビー色。 黒と白のモノトーンだったところへ ネイビーがさっと現れて クールさが、より一層引き締まってます。

中に入ると 白い壁と黒い天井が パキッと分かれているお部屋。

水回りが固まっていて使いやすい よくある間取りのワンルーム。

おっと、玄関を忘れてました。 ネイビーの扉の内側は 真っ白になってます。 郵便受けが、 まるんとかわいいですね。 クールなところに こういうのを持ってこられたら うっかり萌えてしまうじゃないですかっ…。

入ってすぐに クローゼットがあるのは ありがたい。 冬は脱いだコートを さっとかけられて、 気が利いてます。

居室は鉄骨がむき出しですが 黒く塗られていて インダストリアルなデザイン。 「こういうのが好きなんでしょ？」 はい。好きです。大好きです。

鎖で吊られた シンプルなペンダントライトは やっぱり電球色。 壁際のダウンライトも 効いてます。

そして、このキッチンですよ。 裸電球の潔さと ステンレスのさっぱり感。

お料理をするかたには みっちりカスタマイズできる 余白が嬉しいし、 しない方には シンプルイズベスト。 生活感を 極限までそぎ落とせます。

そうそう、この柱。 けっこう遊べそうですよね。 ここで区切って、 壁際に机を置いて ワーキングスペースにしたり、 ハンガーラックを置いて なんちゃってクローゼットにしたり。

柱には旅行で撮った写真を貼り付けて ギャラリーコーナーに。 お気に入りの映画のチラシを 並べて貼るのもいいかも。 クールに決めるなら、 壁掛けタイプの一輪挿しや アイアン製のオブジェを ひとつだけ飾るのがいいかな。

水回りも見てみましょう。 おおっ、洗面台もステンレス。 タオル掛けが黒！ あえて隠さない配管とか、 ここにも裸電球とか もー、やっぱりわかってらっしゃる。

その隣には洗濯パン。 デザイン重視のお部屋でかつ、 機能性もとても良きです。

ワンルームで トイレ・バスがセパレートなのは ポイント高い。

そのうえ浴室はこのタイプですと！？ 優秀過ぎませんか、このお部屋。

ワンルームのバルコニーにしては 広めのバルコニー。 折り畳み椅子と小さなテーブルを置いて 私は吸わないけれど 煙草をプカプカくゆらせると なんとも絵になりそうです。

場所は大阪、最寄り駅は 日本橋駅ですが、 電気街やオタロードの 日本橋3丁目から5丁目は ここよりもう少し南側。 こちらは、道頓堀より北側にあるので 東心斎橋や裏難波、黒門市場に近く また、谷町もすぐお隣。 この辺りは名店ぞろいなんですよね。 食べに行く所には困らないはず。

そして、なんと言っても、 このお家賃。 エレベーターが無いのが理由かな…。 だとしたら、 無いことに感謝したくなります。

シンプルにスタートして 自分に必要なものを すこしづつそろえていく。 初めての一人暮らしに、 こんなお部屋はいかがでしょうか？

文・葱山紫蘇子 劇団維新派→色々→介護業を経験。漫画と建物と書き出し小説が好きな4人の子を持つ大阪のシングルマザー。 @sisokoex