岡本太郎さんが言いました。 「芸術は爆発だ」と。 湧き上がる創作意欲を 内に秘めている方に このお家をオススメします。 ここは千葉県木更津市。 アクアライン金田にも乗りやすく 都心へのアクセスも良好なエリアです。 個性的な間取りに アトリエにぴったりの空間、 規格外の広さのお庭は その意欲を爆発させるのにうってつけ。

ほらね。 オウム貝みたいな曲線や 真ん中を貫くように 突き抜けたスペース。 これが、お家？と 一瞬、ポカンとしてしまいました。 大胆でオリジナリティ溢れる空間を 順に紐解いていきましょう。

オウム貝の正体その1は、 入口のウッドデッキ。 下は土間になっているので バーベキューにももってこい。

一歩中に入れば曲線を描いた玄関。 ここが、オウム貝の正体その2です。

木箱をランダムに重ねたような シューズボックスがお出迎え。 これだけで、このお家の 魅力が伝わってきます。

室内はやっぱり こちらのスペースから。 間取り図ではリビングとの表記ですが 土間に大きな流し台、 窓の外にはどこまでも続く田園風景。

ここをアトリエとせずに なんとしましょう。

絵心もなければ 器用でもない私ですが ここでなら キャンバスに色をのせてみたいし 大きな織機でタペストリーを作ってみたい。 このお家で使う家具はここでDIY、 なんていうのも楽しそう。 「アトリエ」の存在だけで 出来ないこともやってみたくなるのです。

ダイニングは 十分にLDKとして機能する広さ。

こちらからも 広いお庭と田園風景が望めます。

周りにぐるりとあしらわれたブロックで 存在感が際立つキッチン。

石窯みたいな ぽってりとしたレンジフードが かわいらしいこと。 稲刈りが終わって 新米の季節が来たなぁ、なんて考えつつ 土鍋でお米を炊いたら 美味しいにおいにつられて 頭上の吹き抜けから 子ども達が 顔を出したりするのかな。

そしてこちら、1階中央の「タタミベッド」。 なんとも小粋なスペースです。 間仕切りを全開にすれば アトリエの一角に、 閉めればおこもり寝室になる上、 タタミベッド自体もキャスター付き。 寝床が自在に動かせるなんて魅力的。 大きな窓のそばで 畳にゴロン…も叶うのです。 目が覚めたら朝日に輝く田園風景。 朝起きるのが楽しみになりそう。

さて、お次は2階へ。

メインはもちろんここ、 外にせり出した浴室！ 間取り図の、 にょきっと突き出た部分ですよ。 風景で視界を埋め尽くすための この構造なのですね。 しかもスケスケ。 もう解放感しかありません。 雪だるまみたいなフォルムの浴槽に ぬるめのお湯をためて いつまでも外を眺めていたい…。

お隣の脱衣所はとことんシンプル。 眺望を主役にするためか、 洗面台も慎まやかな佇まいです。

主寝室にある細長いFIX窓、 いいですねぇ。 柔らかい光が目覚ましになるように ぴったりの高さのベッドを選びたい。

収納は廊下側までせり出しているので 奥行きも十分です。

階段を挟んで反対側のスペースには 大きな収納が2列並びます。

ファミリークロークにしてもいいですし 1人1列ずつだよ！って言って 基地っぽく子ども部屋にするなんてのも ワクワクします。

そうそう、先ほどから ちらりちらりと目に入る こちらの手すりだったり 収納の取っ手なんかの鉄製品は すべて特注品だそう。 ディテールから滲み出るオリジナリティ、 さすがだなぁ…と惚れ惚れ。

この素晴らしいお家の外観がこちら… の前に、すごい広さのお庭です。 なんと545㎡ですって。 ブランコとかハンモックとか、 そういうのを通り越して もはやアスレチックを作れそうです。 運動会だって出来ちゃいそう。 いやぁ、本当に広い。

改めまして、外観です。 にょきっと飛び出した浴室、 ずらりと並んだ窓、 あたたかな木目と無機質な鋼板の 見事なコントラスト。 室内の魅力に全く引けを取らない インパクトがあります。

そして、何度でもうっとりしてしまうこの風景。 田んぼの様子で季節を感じられるなんて 日本人冥利に尽きるじゃないですか。 なんと、天気がいい日は 富士山まで見えるそうですよ。

あぁ、そうなると 最初はやっぱり風景画かな…。 広いお庭でスケッチして アトリエで色をのせて。

むくむくと湧き上がる創作意欲。 スケールの大きなこのお家で 爆発させちゃおう…と思うと たまらなくワクワクしてくるのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。