ちょうど良いところに
ちょうど良い家具が
納まっていくと、
全体として一つの
おおらかな暮らしが見えてくる。

外観からも分かるように、
めちゃくちゃシンプルなのです。
シンメトリーでありながらも、
道路に斜を構えるあたりが
やっぱり小洒落ている。

間取りもほら、こんなに単純。
規則正しい柱のグリットに、
上手に家具や階段をあてはめる。
一階が全面窓というのもすごい。

柱と柱に布を渡せば
仕切りになる。
ディスプレイカウンターも
ブロックと板だけで様になる。

可変性のある間仕切りで、
住まい手によって、
全く別のお家に見えたりするんだろうな。

生活スタイルや家族構成に
縛られることなく、
フレキシブルに形を変えるおうち。

こんな風にリビングとは少し離れた場所に
仕事ができるスペースがあったり。

その一貫したコンセプトは照明にも。
コンセントから線が出ていて、
クリップのようなもので、梁に留める。
自由自在に好きな場所を照らせる。

ボックスのようなものはトイレです。
洗面台もあり、こちらにキッチン以外の
水回りが固まっています。

お風呂も大胆…！
ここまでくると清々しい。
3畳ほどの防水パンの上にバスタブが
置いてあるだけ。

入浴する時はカーテンを閉めて、
開け放せば、そこは居室の一部になる。

階段も開放感を遮らないよう、
あえて簡素な構造で、視線が抜ける。

階段登ったところ。
山小屋のような雰囲気も感じるな。

二階は細長い空間に。
全面窓だった一階に対して、
より親密な空気感が漂う。

いやはや、二階もいいな…。
窓の外には山並みと
曲線を描く、田舎らしい道路。
こもりがいがありそう。
一階と同様にカーテンで仕切って
簡単な個室を作ってもいいですね。

京の奥座敷、比叡山の麓の
左京区八瀬というエリアです。
普段は大自然に抱かれた環境で
足を伸ばせば、京都市街もすぐそこ。
すべてを包み込んでくれそうな環境で
新しい暮らしはいかが？