ムーミンがうまれた フィンランドのシンボルでもある 白樺の木。

小窓のように見えるのは 実はライト付きの棚。

絵本のような世界を 大胆に取り入れたお部屋です。

屋根のレンガは なんと本物なんですって！

ムーミン屋敷の屋根みたいな 丸い形のレンガ。

棚の中には、 やっぱり！ ムーミンがいる！

『ねえムーミン こっちむいて はずかしがらないで モジモジしないで』

なんて、思わず アニメ主題歌を口ずさんじゃった。

反対側の壁の色は ムーミン屋敷みたいな色。

右側の白い枠の部分は、 窓みたいに見えるけど 実は鏡なんです。

アクセサリーなどを 壁収納に飾ったりして、 お出かけ前を過ごすのに ちょうどいいスペースになりそう。

木をあしらったボードが 飾られてる壁もある。

ムーミン谷で過ごしているかのような お部屋だけど、 外観からは想像もつかない。

先ほどの棚や鏡があるお部屋は、 約5.5帖の空間。

ベッドを置くならおそらくこのスペース。

ムーミンママみたいに、 寝る前にはりんごと コップに入れたジュースと キャラメルを サイドテーブルに置いて。

棚のライトを間接照明的に使って ゆっくり夜の時間を過ごしたい。

ちなみに、天井の照明も 抜かりなく、かわいい。

ベランダに出ると、 はっと現実世界に戻される感じがして ちょっとおもしろい。

さて、お部屋に戻って アーチ型の扉の先を見てみましょう。

キッチンスペースです。 醒めるようなブルーの扉！

ムーミンにまつわるスポット 「ムーミンバレーパーク」や 「あけぼの子どもの森公園」でも よく見かける ムーミンの世界観を感じるカラーです。

IHコンロなのですっきり、 お掃除もしやすそう。 とはいえ流石にキッチンは よく見るタイプのものか〜

なんて思っちゃって、ごめんなさい。 やっぱりこだわられていて、 お花みたいな レトロ蛇口がついてました。

ちゃんと冷蔵庫や食器棚、 電子レンジなどが置けるスペースもあります。

キッチンの反対側には ちょっとしたおこもり空間も。 棚がついていて便利。

ここに小さなダイニングテーブル置いて 紅茶とシナモンロールを食べたり。

家で楽しく過ごす方法が いくらでも思いつくお部屋だ。

壁には舵輪が！ 『ムーミン、海へいく』の ワンシーンを彷彿とさせます。 隅から隅までかわいいな。

さてさて、 キッチンを抜けて 玄関付近を見てみましょう。

右手には広々とした収納。

お布団や洋服などはここに。 中までブルーで塗られてるし、

もちろん取っ手も アンティーク調にされてます。

収納の向かいの扉を開けると、 洗濯機置き場。

玄関開けてすぐ 水回りが見えないように 扉で仕切られてるの、うれしいな。

左手にはバスルーム。 丸い鏡がアクセントになってる。

コンパクトだけど、深さもあって ゆっくり過ごせそう。

お隣の部屋はトイレ。

もう、言うまでもありませんね。

タオルホルダーも トイレットペーパーホルダーも 凝ってます。 白とゴールドの組み合わせ、 上品でかわいいです。

玄関もすてきなんですよ。 ぽってりした白い感じ、 ムーミンみたい。

雪の結晶が咲いたような足元も きもち高まる。

スニーカーなど低めの靴をここにしまって、

壁には鍵とか帽子とかを引っ掛けて。

部屋のあちこちに こういう細かな 収納スペースがあって 使い勝手が良さそう。

ちなみに、 マンション自体のエントランスには 宅配ボックスもあって

外には車も

自転車も置けます。

さいごにもう一度、 かわいい洋室を見ておきましょうか。

ムーミンって 小さい頃も好きだったけど 大人になってからの方が なんだか沁みる。

あのセリフは こんな解釈もできたのか、 ってハッとすることもある。

『“そのうち”なんて当てにならないな いまがその時さ』 （『黄金のしっぽ』（筑摩書房）・トーベ・ヤンソン）

とスナフキンも言ってることだし ピンときた方、 このお部屋での暮らしを始めるなら いまがその時！ですよ。

文・戸田江美

1991年生まれ。デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

トダビューハイツ 想像建築