こ、これは…！！
久しぶりにたまげました。
こんもり立派な藁葺きの屋根！
まさに日本昔話で見ていたような
おうちではないですか。
おじいさんおばあさんが暮らしてて
囲炉裏を囲んで
山盛りごはんをかきこんで。

雪の夜にはキツネでも訪ねてきそうな
佇まいでありますよ。
なんと、明治生まれの築150年越え。
そりゃ、中はかなり傷んでたり
ススで真っ黒だったり、
何より暗かったりするんじゃないかしら…
と思いきや。

えっ、予想を遥かに上回る綺麗さと明るさ！

新しくなった建具たちは、
どれも繊細で美しく
優しく光を通してくれます。

この窓なんか、
大正レトロっぽさもあって
たまらなく良い雰囲気ですよねぇ。

間取りはですね、こんなシンプル。
見てお分かりの通り、
風呂、トイレ、水回り設備がないのです。

でも、お店を始めるにも、住居とするにも
用途に合わせて設置可能とのことで、
要相談です！

昔ながらの使い方を倣って
この広い土間に
台所を設置したら良さげですね。

間取りで和室となってる部屋は
全てまっさらな板張りにされてるので

ここからどんな風にも
部屋をつくっていけそう。

たてもの園だとか、資料館だとかでしか
入れないような、お宝級ともいえる家が

こうしてあちこち手直しされ
新たな息吹を吹き込まれ

昔の残せる建具や梁、風情は
そのまま残しながらも

現代の人たちも普通に住めるよう
生まれ変わったことに、
感動しております…！
左官屋さんらが頑張ったのでしょうか。
リノベーションではなく
あえて「改修」と言いたいですね。
店舗としての利用を考えるなら、
何屋さんがいいかしら？

外観からすると、
お蕎麦屋さんやお茶屋さん、甘味処など
もうぴったりすぎる風情ですけれど
居酒屋さんも楽しそうだし
外観を裏切る食事処にしても面白そう。

この藁葺き屋根の中に入るという体験が、
何よりの価値ではないですか？！
ちなみに駐車場は7台分もありますよ。

この建物を前に
「あ、俺んち、ここ」
「これが私の店」なんて言ってみたい…。
暮らすにも、商いをするにも
夢が膨らむ古民家なのでありました。