大阪の街で
思い出になる家に住みたいと
辿りついた、青い階段とこのロフト。

ロフト、といいつつ、
おまけみたいなんじゃなくて
きちんと生活できるこの感じ。

いい眺めやんな。
ゆるいカーブのコントラスト。
朝の光はどんなふうやろか。
ロフトは夏暑いとか言うけど
エアコンもちゃんとついてるし。

ちょっと薄暗いのがまたええんよな。
足の長いラグに低めのベッド合わせて
床置きの小さな照明なんか置いて、
ゴロゴロと雑誌でも読んでたい。
夏の昼間にエアコンつけて
カーテン閉めて薄暗くしてたい。

それで夕方になったら
ごそごそ降りてきて
晩ごはんとは言えない
はらごなしの何かを食べる。

角部屋で、二面に窓があって、
当たり前のように天井が高い。

さあ、そろそろ街へ出よか。
すぐ近くには梅田スカイビル。
高校生のときに初めて来て、
とてつもなく都会やなって思ったけど
まさか自分がそのあたりに住むとは。

辺りにはおいしいお店もいっぱいで、
自炊は諦めるつもりやったけど
夜になるとこうも
お店が空いてないと参っちゃうな。

梅田のお店で
めっちゃいい！と思って買った服は、
家に帰ってクローゼットあけると
だいたい似たようなんを持ってる。

とりあえず、ということで
階段に雑に掛けたシャツをはおって。

キッチンのコンパクトさからすると
重厚なサニタリー。
シンクより全然広いんよな……。

脱衣所兼、トイレってわけでもなく。
うっかりのんびりしてしまう広さ。

シャワー派の私にとって
このゆったりさ具合は
宝の持ち腐れ感が否めないが
ありがたく受け取っておくことにしよう。

旅行先で買った
かわいい顔のついた民芸品みたいなんは
まとめてここに置いてる。
帰ってきたときに
おかえり、って言ってくれるみたいで。

淀川のある日常ってやはりオアシス。
自由な感じがしていいんよね。
梅田と十三とをつなぐ橋の
その大きさに途方に暮れながら
ただぶらぶらとするだけで
ここに住んでよかった、って思う。
そんな街のロフトのあの家。