森の中で花開いた、阪神間モダニズム
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
森の中に、ひとつのお家。 物語の世界にスッと 入り込んでしまったみたい。
窓の木製扉がきぃと開く音。 屋根の上で葉っぱが さわさわと揺れる音。 想像すると聞こえてきそう。 昭和3年に建てられたこの物件は、 ”阪神間モダニズム”の影響が 色濃く出ているそうです。 明治後期から昭和初期にかけて、 大阪と神戸の間の「阪神間」で 育まれた独自の近代文化。
ハイセンスで、華やかで、 日本風とはちょっと違う ハイカラな雰囲気たっぷり。 なるほど、だからどこか 海外の絵本に出てきそうな 姿をしているのですね。 ごつごつした木や 形が不揃いの石を 上手に利用しているから、 自然としっくり調和している。 ここから見える窓の数や 大きさも最高ですね! お部屋の中にいても、 自然をたっぷり感じられそう。
現在のオーナーさまは、 お仕事の都合で泣く泣く 物件の売却を決めたそうで…。 どうかいい出会いがありますように。 さて、ここで間取り図を。 文字がぼんやりなのですが、 部屋数がたっぷりと 造られていることはわかるぞ。
ざっくり説明いたしますと、 間取り図の右側は和の造り。 L型の広縁(ひろえん)がある和室に、 廊下を挟んで和室がもうひとつ。
広縁というのは… こちら!旅館に宿泊の際に よく見るのではないかな。 椅子や机が置かれている、 細長い板の間の部分ですね。
あぁ、いいですねぇ。 椅子にゆったりと腰を下ろして、 窓の向こうの豊かな自然を 時間を忘れて眺めていたい。 全体を把握するために、 もう一度間取り図をどうぞ。 間取り図の左側は、洋の造り。
ここで生活できちゃうのでは? と思うくらいの広いテラスに、 テラスの面したリビングダイニング。 フリールームやベッドルーム、 倉庫や大人数用の浴室まで! 先ほどの和室とガラリと 雰囲気が変わって、 洋室は品のあるクラシカル。 こっくりしたブラウンで お部屋全体がまとまっていて、 どこか高級感もあります。
アンティーク家具なんて、 たまらなく似合うでしょうね。 ぷっくりした照明も おもちみたいでかわいい。 大きな窓の向こうには、 ありのままの自然。 じぃと見つめていると、 だんだん窓枠が額縁に 思えてきました。 外の世界を切り取って、 絵画のように自然を 楽しませてくれそうです。
住居として使用しても もちろんOKなのですが、 住居以外への用途変更も 対応してくれるそうですよ。 おぉ、すごいぞ、 もしなにかしらのお店が ここでオープンしたら、 ぜひとも足を運びたいです。 ご注意いただきたい点は、 利用する際の建物の修繕費。 歴史ある建物だからこそ ところどころ手を入れる必要があり このままで利用するのは なかなか難しいかもしれません。
「手直しが必要でも、 ここで日々を送りたい!」 「この建物を利用して、 新しいことにチャレンジしたい!」 そう心を燃やしていただける方に、 ぜひ見つけていただきたいです。
文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。1991年生まれ。漫画と水遊びとおもちが好きです。主にツイッターにいます。 @kmn_nana
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