敷地にある桜に向かって
各住戸が配置された
3階建のテラスハウス。
おそらく、
桜を残したいというオーナーの思いと、
その思いを形にした設計士さん。
さらにはそれらに共感して、
住むことを決めた入居者さん。
素敵な三方良しの関係性が
桜を中心に生まれているのだろう。

壁が窓に向かって狭まっていく事で
視点が桜にフォーカスされる。
一枚の絵のようでもあり、
四季や天気によって姿を変える
スペシャルな風景ですよね。

間取り図はこのように。
このように三層にお部屋が連なると
トリプレットと呼ぶようです。
そして左側に形がすぼまっていますよね？
こちらが桜のある方向。

一階はガラスの玄関で、
共用部に対して開かれている。
靴のまま入ることができ、
SOHO利用も想定されているそうです。

キッチンの生活感はあるものの、
この雰囲気ならギャラリーなども似合いそう。
奥の小部屋は水回りとなっております。

何気ない色のタイルもここまで
ピシッと貼られていると
こんなにかっこいいのですね。
曇りガラスから入る自然光で
ちょっと神聖な雰囲気すら感じる。
ここ、水回りですよね…？

木目の残る少し濃いめのブラウンも
なんだか桜の幹に囲まれているかのような。
こんな風に桜の影がお部屋に落ちるのですね。
吹き抜けからの光もあって明るい空間に。

3階は白基調の内装で落ち着く。
各階でインテリアのテイストが
違っているのもこの物件の特徴かも。
この部屋からは桜と空が見える。
そしてそれぞれの高さから、
それぞれ違った切り取られ方をされる桜。

空に抜けていて清々しいな。
洗濯物が気落ちよく揺れている光景が
目に浮かぶ。
洗濯機置き場は1階なので、
大変な時は乾燥ボタンを押せば良いとして、
お天気の日は儀式としての物干しをしましょう。

桜の木を取り囲むように
各々の部屋の窓が向かっている。
夏は木陰を提供してくれて、
冬には葉を落とし、日差しが差し込む。
ああ、この木に対して"残された"なんて目線で
物を言うのはちょっとおかしいかも。
互いに補い合っているのだから。