サンルーム…… ではないのですが、 片側全面に造られた 斜めの天窓のおかげで、 サンルームと同じくらい のびのび、清々しい空間に。

壁にぴったりと ベッドをくっつけて、 夜空を見上げながら 布団にもぐりこみたいな。

なかなか眠れない夜も たまにはあるじゃないですか。 そんなときに、あぁもう、 はやく眠らなきゃと 焦らなくていいように。

東京のしっとりした暗闇に うーんと目を凝らしながら、 かくれている星たちを ゆっくり探してみたいのです。

ひとつ、ふたつ、みっつ。 きらめきを見つけるうちに、 まぶたが少しずつ 重くなっていくと思うから。

間取りはメゾネットタイプ。 13帖のリビングダイニングに、 12帖のベッドルーム。 たっぷり広さがあって 暮らしやすそうなお部屋です。

洗面台とバスルーム、 洗濯機置き場は2階に きゅっとまとまっています。 洗面台はまぁるい鏡が 童話に出てきそうでかわいい。

バスルームはブラックが キリッと空間を引き締めて。

洗濯機置き場の上には、 洗剤や柔軟剤を置ける棚も バッチリご用意しております。 あ！チラリと見えているのは ロールカーテンですかね…？ うれしいな、生活感を サッと目隠しできちゃいます。

洗濯機のお隣には、 奥行きのあるクローゼット。 いつもは使わないものを ポンと置いておける棚もあり。

さらには照明も さりげなくおしゃれで…。 空を楽しめる天窓に バチッと食いつきましたが、 そのほかにも「おっ！」と うれしくなるポイントが ところどころにありますね。

熟した柿のような 甘そうなアクセントクロスや 明るいベージュの天井も、 いい仕事をしています。

ではでは、お次は1階へ。

あら、もうすでに いい雰囲気ではないですか？

おぉ、これはいい…！ 天窓のようにグッと 惹きつけられるポイントが 絞られていないからこそ、 お部屋のやわらかな空気を はじめてたっぷり味わっています。

全体的にあわいトーンで お部屋がまとまっていて、 照明を消しても日中なら ふわりと明るい印象だろうな。

ここからはキッチンですよ、 とゆるく区切られているのもいい。 壁や扉で空間を遮断せずに、 つながりを残したゾーニング。

澄んだ水の色みたいな さわやかなキッチンタイルも、 お部屋の雰囲気にぴったり。

パッと食べたい朝ごはんは、 キッチンカウンターで 簡単に済ませようかな。 ちょうど横に窓があるから、 外の気温を風で確かめながら ぱくぱく、もぐもぐ。

ちなみにカウンターの上には、 キッチン用品をすっぽり 収納しておけそうな棚が。

反対側からもチラリ。 いいぞいいぞ、 収納はあればあるほど 安心しますのでね。

お部屋の雰囲気を そのまま受け継いで、 トイレもふわりとやわらかく。

身だしなみをササッと チェックできる鏡もありますよ。

玄関はコンパクトな サイズ感ではありますが…

シューズボックスが たっぷりと頼もしいので、 玄関は靴に邪魔されずに 広々と使えるのではないかな。

さらにパカッと開くと ここにも収納スペースが。 玄関なので、ハンコとか、 折りたたみ傘なんかを 置いておいたら便利そう。

場所は東京「祐天寺駅」。 あ、外からも天窓が ちょっと見えていますね。 ご近所に住んでいたら、 きっと「大きい窓いいな～」と 思いながら通り過ぎただろうな。

天窓って、やっぱりどこか 特別な感じがします。 青空も星空もきれいだろうし、 雨がぽつぽつ流れる様子を 眺めるのもきっと落ち着く。 朝はちょっとまぶしいかな？ でも、それも「起きて～」と 空に呼び掛けてもらっているようで、 ますますうれしくなっちゃうかも。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。1991年生まれ。漫画と水遊びとおもちが好きです。主にツイッターにいます。 @kmn_nana