一部の床を掘り下げるという
リノベーションがなされたこちらのお部屋。
マンションの床などは配管などを通すため
全体が"上げ床"されることが多いのですが、
配管のない場所は上げておく必要ないのでは？
ということでしょうか。
大胆なアイデアで空間を隔てているのです。

コンクリートブロック白塗装に
配管がむき出しで
いかにもリノベのお部屋といった感じ。
元々はどんな間取りで、どんな壁紙で
どんな雰囲気だったのだろう。

ワンルームですが、
こう見えて、22帖と結構広い。
床が低くなってる部分と
カーテンで仕切れる寝室エリアもあるので
ゆったり一人暮らしでもいいし、
二人暮らしも余裕でできそう。

ライティングレールを
使った照明もいい感じ。
白い壁にはアートなども映えそうだ。

壁は白く塗られているのですが
よく見るとモルタルと
コンクリートブロックで
切り替わっていますよね。
かつてはこの高さに一面
床が貼られていたのでしょう。
窓の高さもその痕跡の一つですね。

このステップに腰掛けたり、
グリーンを置いてみたり、
そんな使い方もできそうでいいな。

ダイニング側は爽やかな雰囲気。
窓の近くにダイニングテーブルを
配置して、ご飯を食べたい。
そしてL字のステンレスキッチンが
なんともかっこいい。

キッチンの部分だけ
コンクリートブロックになっていて
少し奥まっている。
昔もここにキッチンが
ハマっていたのでしょうね。

天井も壁紙クロスとかではなく
コンクリート現しに白塗装。
やっぱり同じ白でもラフな質感が
このお部屋には合っている。

カーテンで仕切れる
こちらのスペースには
濃いめのグレーの差し色が。
寝室に良さそう。

収納の中までグレー仕上げ。
こだわっていただいてありがたい。

隣には洗濯機スペースがありました。

さらに隣にはノスタルジックな
玄関扉と、、
あ！スケスケ…！

水回りは大胆にガラス張り。
群青色のタイルと暖色の照明が醸す、
ちょっとした違和感がなんとも。

また良い位置に棚がありますね。
キッチン側のものも、
水回り側のものも、
置いておくのに便利そう。

やっぱりスケスケのお風呂には
置き型の浴槽が似合います。
そしてタイルは群青色じゃなくて
ブラックにも見える…。
照明の加減からか、
外からと中からとで、
印象が変わってくるのも
スケルトンならではでまた面白い。

ガラスに取り付いている引き手も
内外で向きが違ったりする。
確かに、引く側と押す側。
引きやすさと、押しやすさって
違うから、なるほどなー。
感心させられてしまいます。

トイレはふわふわ。
カーテンに囲まれて。

カーテンを閉じると
洗面台だけがみえる。
急なお客さんが来た時は
このスタイルになるのかな。
ちょっと体験してみたい。

既存の間取りに対して
様々なアイデアで応答していきながら、
所々残る痕跡がまた面白いですよね。

下げられた床の部分に
一見目を引かれがちですが、
細部にも気遣いが感じられる
魅力的なお部屋でした。