明治20年代に建てられた異人館が、 賃貸で…⁉︎ 二度見どころか三度見、四度見しました。

場所は 神戸の伝統的建造物群保存地区、北野。 多くの洋館が残っているエリアですが、 その中でも最古級だそうです。 そりゃあ文化財級だ…！

ヤシの木も、建物と共に 樹齢130年越えだとか。

明治20年代に、当時神戸で貿易商を営んでいた スタデニック氏の自宅として 建てられたそう。

縁取られた窓や、レンガの煙突が特徴的な コロニアルスタイルの建築です。

緑の鎧戸を開けると、白色の上げ下げ窓。 キュンとするかわいさ。

ステンドグラス、床や窓ガラスなどは 当時の建材がそのまま利用されているとか！

暖炉も当時のものだそうです。 生きた歴史！

130年の歴史を紡いできたとは思えぬほど 保存状態が良いと思いませんか。 引き継いでこられた方々の手間暇を感じます。

長い間、観光地としての 一般公開はされてこなかったようですが、 数年前に写真館としてオープン。

ですのでフォトスタジオのような 雰囲気が残っています。

とくにウエディング系の撮影が 似合いそうなロケーションですよね。

２階には、住居としては珍しい サンルームを兼ねた廊下。

窓が多く、優しい太陽光が レトロな内観を包みます。

さらに約500㎡を超える 広いお庭までついてるのがすごい。 ガーデンウェディングにも良さそう。

ドレスコードは「文明開化」の パーティーなんてしたら 明治時代ムードにどっぷり浸かれちゃう…！ などと妄想が広がります。

テラスとウッドデッキもある！ ここでゆったりアフタヌーンティーをする 午後を過ごしてみたい。

フォトスタジオがオープンされていた時は ここでガーデンカフェも 運営されていたみたいです。

アールの建具がまたかわいい。 明治時代の建築を 堪能しながら過ごせるカフェ、 良いなあ。

飲食店になったら遊びに行きたいし、 ウェディングスペースも似合うし、 ギャラリー、本屋さん、家具屋さんなんかも良いな。 独特の雰囲気になりそう。 夢広がるなあ。

こんなにも魅力的なスタデニック邸、 愛情込めて場づくりしてくれる方に引き継がれますように。

文・戸田江美

1991年生まれ。デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

トダビューハイツ 想像建築