初めてのひとり暮らしにも ぴったりのお部屋だけれど、 長年ひとり暮らしを 続けてきた方の新生活にも きっと合うのではないかなぁ。 そんなお部屋を見つけました。

5.9帖の洋室は、 決して広いわけではない。 だけど狭すぎることもなく、 自分にとって本当に 必要なものだけを 運び込みたくなる大きさ。

この廊下の向こうに、 なにがあったらうれしいかな。 自分の心に問いかけて、 大切なものを少しずつ 増やしていきたいのです。

だって、こんなに 気持ちのいい空間だもの。 自分の好きなものだけで 飾ってあげないと、 もったいないと思うから。

年を重ねるほどに、 自分にとって本当は 必要ないものたちが 増えている気がして。

新しい生活をここで スタートするときに、 そういうものをまるっと 手放すことができたら、 きっとたまらなく清々しい 気持ちになると思うのです。

クローゼットも、 いい感じにミニマムで。

服を山ほど持っていても、 着ているものは その中のほんの少し、 なんてこともあるから。

ここに入る量の服と、 長い年月を一緒に 過ごせたらすてきだな。

アクセントクロスも 見逃せない愛らしさです。 やわらかなオレンジ色が、 お部屋の雰囲気を さりげなく華やかに。

窓辺にデスクを 置くのもいいですねぇ。 そよそよと風を浴びながら 作業できたら最高だ。

参考に配置している 家具がぴったりすぎて、 そのまま欲しくなっちゃうな。

2面採光だから、 風の通り道がちゃんと できてくれると思います。

出窓にはお花や お気に入りの小物を きれいに並べて、 日の光でキラキラと 輝く姿を眺めたりして。

ちなみに床は ふわりと明るい バーチの無垢材で、

天井を見上げれば ライティングレールが。 心がとろけるような 自分好みの照明をつけて、 隙さえあれば愛でてあげたい。

窓だってすてきなんです。 おしゃれな格子窓に透ける、 窓外のデザインにときめく。

窓から差し込む光も インテリアのひとつですね。

室内物干しも ばっちりついているので、 雨の日でも安心です。

晴れた日には、 どうぞこちらに。 高さのある生け垣が 外からの視界を 遮ってくれますよ。

見上げたら高い空。 室内の作業に 疲れてきたら、 空を眺めて休憩しましょ。

では、そろそろ 扉の向こうへと…

キッチンもおしゃれです…！ ホワイトの中に そっと足された木の色が、 ナチュラル雑貨となんて 相性のいいことでしょう。

2くちのコンロも ホワイトで統一されて、 世界観を邪魔しません。 あのモスグリーンのやかん、 ほしいですね、くれないかな…。

キッチンの左側には 冷蔵庫を置くスペースが、

キッチンの右側には 洗濯機が置けますよ。

バスルームは、 横長の鏡がおもしろい。 どこに立っても 自分の姿が見られるかな。

トイレもホッとする ナチュラルな雰囲気です。

玄関横にはおしゃれな オープンラックが。 ぐんぐん歩いて いきたくなる靴を、 大切に収納したいな。

さらに玄関はですね、 素朴な白のタイルに きゅんとくるのと…

この！玄関扉が とってもかわいいというか、 おいしそうなのです…！ まるで板チョコ。 パキパキ割って 口にひょいと入れたくなる。

板チョコの横には 便利な姿見があります。 うーん、鏡で見ても やっぱり甘くておいしそう。

場所は東京都の 「成城学園前駅」。 駅からはちょっぴり 歩くのですが、 それもまた今の時代に いいかなぁと思うのです。

駅に降り立ったら、 自分の世界に入り込んで。 ゆっくり歩きながら、 その日のいらない記憶を 道端にポイポイと。

大切なものが詰まった 宝箱みたいなお部屋を 頭の中で思い描けば、 足取りもルンと 軽やかになる気がします。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。1991年生まれ。漫画と水遊びとおもちが好きです。主にツイッターにいます。 @kmn_nana