かつて九頭龍が棲む神域とされ
多くの修験者が篭もった戸隠。

「天照大御神が隠れた岩戸」が
その名の由来であったり、
鬼女・紅葉の伝説があったり……。

参道に巨木が立ち並ぶ戸隠神社が
パワースポットとされるなど、
神秘的な気配を今も色濃く残します。

その山間に建つ築100年ほどの民家がこちら。
広い畑に石垣、納屋とつながる白壁の家屋。

もう、ほとんど昔話の世界！
かつては養蚕農家や
たばこ農家がこの家で暮らしたそう。

間取りは6SLDK。
2015年にフルリフォームして
畳やフローリングは新品に交換、
システムキッチンも備えます。

その一方で、柱や梁、引き戸など
経年美あふれる建具はそのままで
室内の雰囲気は静謐そのもの。
備え付けの炬燵がまたいい味わい。

浴室は昔ながらのステンレス槽。
壁面のタイルと床面のグリーンから
意外とモダンな印象を受けるのも
戸隠の神秘的な空気のせい？

ちなみに、居住空間はすべて1階に集約、
2階には屋根裏部屋が広がっています。

かつてはそこで養蚕を行ったり
煙草の葉を乾燥させていたそうな。

広大な敷地には土蔵もあって、
いろんな暮らし方をかなえてくれそう。

すぐ隣の山々の緑と
古色を帯びた建物外観との
コントラストが美しく、
現代日本とは思えない雰囲気です。

以前は民泊だったそうですが、
せっかくならここに住んでみたい。

窮屈な今の生活から抜け出して
神域の空気の中で暮らしてみたい！

そんな“異世界転生欲”が
むくむくと湧いてくるのでした。