思わず呼吸を忘れて、 じぃと見惚れてしまうほど。 すべてのお写真が美しく、 上品で、どこか切なく。 グラグラと気持ちよく 感情を揺さぶられます。

情緒あふれる小型ホテルが、 新たにオーナーさんを 探していらっしゃいます。 家具などの動産も 販売価格に含まれるそうですよ。 しかも京都府「四条駅」から 徒歩5分という好立地！

客室は全部で9室。 泊まることのできる お客さまの数が 限られているからこそ、 ひとりひとりのお客さまへ 質のいい丁寧な接客を ご提供できそうです。

家具がついてくる、 ということはこちらの 立派なたんすも…？

観音扉の装飾も、 惚れ惚れする出来栄えで…。

選ばれた家具や 調度品の威厳に、 感動が止まりません。 ゼロから揃えるのは きっと大変でしょうから、 こうして世界観を作る ものたちがすでにあるのは とっても心強いですね。

お客さまがゆっくり 休憩できるエントランスも しっかり作られています。 センスのいい椅子や ちんまりしたテーブルも、 ちゃんとついてくるのかな。 ついてきたらうれしいな。

ちなみに現在もこちらで 宿を運営していらっしゃるので、 お引き渡しの時期は要相談です。

もしもオーナーになれたなら、 厳かな内装ではあるけれど アットホームなおもてなしがしたいな。 チェックインするお客さまを、 「ようこそおいでくださいました」と 笑顔でお迎えするんだ。

住居用の物件では なかなか見られない 細やかな造りや家具たちを、 たっぷり楽しんでもらいたい。 家族みたいなスタッフと、 毎朝掃除をがんばって…

掃除の合間に、 立派な石についつい 惚れ惚れしたりね。

飾られたものたちが すべて洗練されていて、 今までの物語を感じる。 これからの未来に ちゃんと繋げていきたいな。 ご宿泊したお客さまが 歴史をしっかり感じられる、 味わいのあるホテルに 大切に育てていきたい。

お部屋は洋室と和室、 どちらもご用意がありますよ。

わぁ、まるで大きなお月さま。 ぽっかりと空いた壁の丸に、 さりげなく飾られた生花がいい。 派手過ぎず、地味過ぎず。 「雅」という言葉がぴったり。

旅の疲れをゆったりと 癒やしてもらえますように。 「昨夜は久しぶりにぐっすりと 眠ることができました」って お客さまに言われたら、 思わず顔がほころぶだろうな。

お風呂はなんだか ホッとする安心感。 ベッドメイクや備品類の補充、 なかなか大変だろうなぁと 思いますけれども…。 全9室の小型ホテルだからこそ、 ひとつひとつのお部屋に対して 愛着を持ってお手入れできそうです。

こちらはガラリと 雰囲気が変わって洋室。 品のいい高級感がただよう 和モダンな空間です。

京都の空気感ごと 閉じ込めたようなこの一枚に、 思わずほぅ…とため息が出る。 窓から差し込む光が そっと影を作り出して、 たまらなく美しいです。

静かな夜にここに座り、 ぽつりぽつりと語るのは いったいどんな内容でしょう。 いつもは言えないあれやこれやも、 自然と言葉にできそうだ。

お客さまに出す お茶を選ぶときだって、 うんと迷って真剣に。 こくりと口に含んだ瞬間に、 ホッと気持ちがゆるむように。

「すてきねぇ」と ホテルを褒めてくれる お客さまに出会えたら、 ついつい話しすぎちゃいそうだ。 この家具はこういう経緯で ここにやってきたんですよ、 そうそうこの造りはですね…って。 あまりご迷惑にならないように、 がんばってグッとこらえて 「ありがとうございます」と言おう。

京都ですから、 きっと海外からも たくさんのお客さまが ご宿泊なさるのでしょうね。 どこにでも遊びに行ける 世の中を願って、諦めず、 よりよい未来を期待したい。

ホテルのすぐ北にある 因幡薬師（平等寺）では、 毎月手作り市があるそうですよ。 さらに夏の祇園祭りの時期には、 ホテル周辺で祇園囃子が奏でられ 屋台もずらりと並ぶのだとか。

たくさんの笑顔が あちこちではじける日が、 また戻ってきますように。 そしてその時がやってきたら、 京都という世界的な観光地で 和モダンホテルを切り盛り… なんていう人生も、 すてきだろうなと思うのです。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。1991年生まれ。漫画と水遊びとおもちが好きです。主にツイッターにいます。 @kmn_nana