玄関を開けたら、 まっさらな白の空間。 まだなにもないそこに、 どうやって自分の色を 添えていけばいいかなぁ。 美しい白を愛でるように、 大切に色を増やしていきたい。

ハッとするほどの白。 床のホワイトタイルが 光をやわらかく反射して、 まるで雲の上みたい。 そっとタイルを踏みしめて、 カッチリした硬さを 足の裏で感じたいな。

ほうほう、間取り図に サイズつきで家具を 置いてくれているから、 生活が想像しやすい。

セミダブルベッドと センターテーブル、 ソファとデスクまで すっぽり入る広さなら、 おひとり暮らしであれば 不便は感じなさそうです。

統一されたホワイトに ついつい意識が向くけれど、 よく見るとニンマリする ポイントがあちこちに。 雰囲気を邪魔しない シンプルなライティングレールに、 お部屋にしっくり馴染むダクト。

アートにすら見える 洗練されたワイヤーラックは、 私物の中からなにをかけようか うんうん迷ってしまうほど。 サッとかけても絵になる、 センスのいい服だけを 厳選して残さねばなるまい。

壁すらおしゃれだ、 どうしてどうして？と よくよく見てみれば、 お部屋をぐるりと 囲うモールディング装飾が。 あるかないかできっと ガラリと印象が変わるだろうな。

お部屋に置く家具の色は、 このキッチンと近いものを 選びたいな。きっとかわいい。 あたたかみのある木のおかげで、 お部屋全体がふんわりしそう。 2くちのIHコンロで、 かわいいだけではない 頼もしさもありますよ。

浴槽はありませんが、 スッキリとした シャワールームが完備。 お風呂はいつも時短で シャワー派です！という方と、 ぜひ出会っていただきたいな。

トイレは突然に ツンとしたクールです。 これはかっこいい、 なんともナイスな壁ですね…。 ワイルドな画家さんが びゃーっと筆で壁を描いて、 いつしかアートになりました。 そんな想像をしてしまいます。

この玄関から見るお部屋、 いいですよねぇ。きれいだ。 大きな窓から差し込む光が、 ツヤツヤのタイルに落ちて。 さりげなく添えられた キッチンの木の色が、 ふわりとやさしい雰囲気で。 ぜひとも明るいうちに 帰ってきたいお部屋です。

シューズラックは 安心の収納力で、 いちばん下には高さのある ブーツもすっぽり入りそう。 上の段にはカゴを置いて、 ちょっとした収納スペースに 使うのも便利だろうな。

まっさらな白に、 自分の心で選んだ色を ちょっとずつ足していく日々。 布団カバーを選ぶとき、 カーテンを選ぶとき、 ラグの色を選ぶとき。 ひとつひとつの色に対して、 きっと真摯に向き合えると思います。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。1991年生まれ。漫画と水遊びとおもちが好きです。主にツイッターにいます。 @kmn_nana