まるで異国の ペンションのよう。 テラコッタタイルが 丁寧に敷き詰められて、 コツコツと足音を立てて 優雅に歩きたくなる。

今回ご紹介したいのは、 1フロア1室のみの 贅沢なレトロマンション。 リッチな雰囲気がありながら、 ゴテゴテしていない 上品さもあふれています。

間取りは各お部屋に 収納がついた洋室がみっつに、 どーんと広い約24.4帖の リビングダイニング！ バルコニーもたっぷりだ、 これは期待が高まります。

ご家族で住むのはもちろん、 ルームシェアもしやすい 間取りだなぁと思いました。 ひとりではなかなか 手が出ないお家賃でも、 みんなで割ればちょっとお安く。

玄関を入ってすぐに、 テラコッタタイルの フリースペース。 オーナーさまはここで フィットネスをしていたそうで、 なんて有意義な使い方…！と 感動してしまいました。

せっかくのフリースペース、 上手に使ってあげたいもの。 例えばダンスやヨガを 楽しみたい方であれば、 贅沢に鏡をいくつか並べて スタジオのようにしてもいい。

観葉植物がお好きな方なら、 もりもりのグリーンを たくさん置くのもよさそう！ お部屋に帰ってきてすぐ やさしい緑に出迎えられたら、 きっと気持ちも和むはず。

リビングダイニングは、 窮屈さをカケラも感じない 気持ちのいい解放感！ 大きな窓があるおかげで、 空間がさらに広く感じる。

晴れた日に窓を すべて開け放ったら、 風の通り道ができて 清々しいだろうなぁ。

物件のオーナーさまは インテリア関係の お仕事をされているそうで、 ちょっとしたところに センスのいいこだわりを感じます。

壁にレンガ調の タイルが張られていたり、 ぽやりと丸いお月さまのような かわいらしい照明があったり。

明るいうちは窓からの 光がたっぷり入ってきて、 活動的な気分になりそう。 お天気のいい日には、 贅沢なサンドイッチをこしらえて バルコニーでゆっくりランチ。

洗濯物を干すだけでは、 もったいないほどの広さだもの。 テーブルと椅子を置いて、 いろいろな使い方をしたいなぁ。

お酒をたしなむ方なら、 夜の涼しい風を感じながら 晩酌なんていかがでしょうか。 都会の空にちらりと見える 星を探して楽しみながら、 ワインをこくり、味わって。

ちょっぴり酔いが回ってきたら、 お部屋に戻ってソファにもたれる。 間接照明だけにして、 ムーディーな音楽なんて かけちゃったりしてさ。 照明を変化させるだけで、 いろいろな表情を 見せてくれそうなお部屋です。

こちらは南側の洋室。 いちばんコンパクトな お部屋でも6.6帖あるので、 自分のお部屋がどこになっても きっと過ごしやすいと思います。

こちらのお部屋は7.5帖。 すべての洋室に クローゼットがあるから、 「収納があるお部屋がいい！」と バチバチと睨み合う必要もない。

こちらは北側のお部屋、 広さは7.1帖ありますよ。 仲よし三人組で暮らして、 みんながお休みの日は リビングでわいわい ご飯を食べるのもいいなぁ。 こんなにおしゃれなお家で 気が合う友人とルームシェア、 きっと楽しい日々でしょうね。

キッチンも頼もしい広さ！ 上にも下にも収納があって、 物の置き場所には きっと困らないだろうな。

スペースに余裕があるから 買っちゃおうかなと、 ついお財布のひもがゆるみそう。 扉を開けたら物があふれて えらいこっちゃ！にならないように、 適度に気持ちを引き締めなきゃ。

サニタリーはなんだか フランス映画に出てきそう。 やわらかなイエローの壁紙や ホワイトタイルもすてきだけれど、 やっぱりグンと視線を 奪われるのは洗面台。

なんてかわいらしい…。 ひらひらの花びらみたいに キュートな洗面台。 ゴールドが合わさることで、 高級感もグッと増して。 まぁるい鏡でブローしたら、 映画の主人公の気分になりそう。

トレイだって手を抜かない。 テラコッタタイルに似合う ふわふわのスリッパを用意して、 トイレタイムも優雅にしましょ。

足をぐーんと伸ばせそうな ゆったりとした浴槽。 疲れた夜にはお気に入りの 入浴剤をお湯に溶かして、 ふぅと長風呂したいなぁ。

洗濯機置き場は そっと目隠しできるので、 生活感もどこへやらです。 突っ張り棒を上手に使えば、 洗濯機の上にタオルや 洗剤も並べられるかな。

お部屋がすてきな物件は、 共有部にも心を掴まれると 不思議と決まっているようで…。 旅行に来たみたいな 非日常感につい胸キュンです。 エントランスに置く小物たちも、 オーナーさまがひとつひとつ 選んでくれたのかなぁ。 うれしいな、細かな気配り。

アプローチのタイルも 淡い色合いが愛らしい。 さりげない植物たちもいいなぁ、 「いってらっしゃい」「おかえり」って 言ってくれているみたい。 アプローチを歩くたびに、 ちらりと植物たちの成長を チェックするのが癖になりそう。

場所は兵庫県「三宮駅」。 テラコッタタイルの 広々したフリースペース、 どうやって使いましょう。 最初のうちはあえて 物をなにも置かずに、 タイルから響くコツコツとした 足音を耳で楽しむのも、 エレガントな気持ちに なれるんじゃないかな。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。1991年生まれ。漫画と水遊びとおもちが好きです。主にツイッターにいます。 @kmn_nana