木の温もりにほっこり。
ひとりでこっそり過ごすもいいし
家族と語らってもいい。
そんな、山小屋のような落ち着き。

えっ、京町家なんですか？
ホントに？
ええ、ホントなんです。
意外でしょうけども…。

あ、でも角度を変えて見たら
梁に京町家の名残があるような…。
それにしても木目のきれいなこと。
無垢の杉板だそう。

やや細長い間取り。
こんなところも京町家の頃の名残かな。
入ってすぐに和室があって
ダイニングキッチン、
そして小さなお庭へと続く。

玄関入ってすぐの場所にあるのは
おもてなし感のある和室。
でも、ここでこっそりくつろぐのが
住人のひそかな喜びになるのでしょう。

仰向けに寝転んで
まん丸の照明を眺めたりさ…。

幸せはダイニングへも続きます。
ぐるりと囲む杉板の壁、
もちろん床も杉板です。
おだやかな会話が
聞こえてくるよう。

キッチンは暗いと
手元が見えず不便ですから
こんな大きな窓辺がうれしいです。
明るめの木の色で
雰囲気もパッと明るく。

このカクッとしてるところが
山小屋な感じを呼び起こすのかな。
一軒家ではあまり見かけない
カクっとゾーン。
サニタリーが並びます。

トイレも森を彷彿とさせるし

サニタリールームまでログハウス感。
徹底してますよね。
さり気なくまん丸の洗面ボウルも
冒険心があって好み、好み。

お手入れがしやすそうな
清潔で広いバスルームにも
好感が持てます。
バスルームの壁が板だと
湿気が気になりますしね。

ダイニングキッチンから
階段が伸びていて…

2階には洋室がふたつ。
ひとつは5.1帖と
やや小ぶりですが、
高窓と地窓が
風を通し光も注ぐ。
居心地良さそうです。

もうひとつの洋室は
はじめに紹介した5.6帖。
床に置いた照明がランプみたい。
木に囲われたお家で
ぜひまねしてみたい置き方。
よく眠れそうですし…。

おっと、そうそう。
ここはもともと京町家でしたね。
たちまち「歴史ある家」の
貫禄を感じる。

こちらの洋室から
ベランダに出られる仕組み。
左側にチラリと見える扉は
収納みたい。

京都の街なかに建つ京町家が
こんな変身を遂げているとは
誰も知るまい…。

場所は京都・梅小路。
大正ロマンを感じさせる
旅館や店が多く並ぶ街。
さらに梅小路公園に
京都水族館や京都鉄道博物館から
徒歩5分という恵まれた立地。

京都水族館でオオサンショウウオを
間近で眺めるのも楽しいですし、
それに京都鉄道博物館では
近ごろ大正時代のSLが
人気を集めているようで…。
そんなお楽しみがすぐそば。

そして帰り着くのは
山小屋みたいな京町家という。
こうして妄想するだけで
なんだか楽しくなるのでした。