旅先で見かける
いい感じの古民家って
あるじゃないですか。

わぁ、こんな物件あるんだ！
とか言ってキャッキャして。
すてきねー、写真撮っとこ！
で満足してしまいがちな。

でも、その中ってどうなってる？
ということで、飛騨高山にある
木造2階建ての古民家をご紹介。

間取りはなんと8DK。
積み上がったテトリスみたいです。
2階の異常に広い天井裏も
気になります。何なのこの空間。

部屋数があまりに多すぎて
どの写真がどの部屋かわかりませんが
ひとまず玄関から入ってみましょう。

すりガラスと格子の木造の引き戸を
ガラガラと鳴らして開けると……。

はい出ました土間。
3m×2ｍくらいあって、
チャリやバイクも余裕です。

間取りと照らし合わせてみると
10畳の和室から、右奥に台所と
左奥に浴室を見たところのよう。
洗面台に脱衣場、洋式トイレと
水回りはしっかり。

東側の8畳の和室からの写真。
左奥が10畳の和室と玄関、
右奥が2畳の和室です。

すべて襖で仕切られているので
開け放てばつなげて使えますが
ポイントは「2畳の和室」の
使い方でしょうか。

寝室として使われていたであろう
ガラス越しの緑が美しい
なんとも静謐な空間も。

これはもう、どこから何を
どう撮ったのかわかりません（笑）。
とにかく光はいい感じに入ります！

さて、1階はこれくらいにしておいて、
そろそろ気になる2階へ……。

2階への入り口は玄関脇に。
踏めばギュッと音がして
まるで秘密の階段。

そして、まさに屋根裏部屋、
50畳以上の大空間がこれ！
子どもの頃、こんな部屋に住みたいと
憧れていました……！

さらに、特筆すべきは
敷地内にある他の建物。
実はこの物件、
テニスコート2面以上の
広大な敷地に……。

いつから建っているのか
わからない古い土蔵と、

「いい感じ」としか言いようのない
作業小屋があるんです。



ところで、私が住んでいるのは
賃貸物件情報サイトで
条件を入力して検索した
きわめてふつうのマンション。

ただ条件と一致しただけの
「妥協の産物」といっていい
特徴のない部屋です。

それに比べて、この古民家の
面白さというかすてきさというか、
唯一無二感のすごさったら。

もっと言ってしまえば、
この広さで450万円と格安。

ぜひ誰かにここで生活を始めて
みてほしいと、切に思うんです。

だって、「古民家ってすてき」で
写真を撮って終わらせずに、
実際に住もうと決断してこそ
本当の人生が始まる気がしませんか？




え、私ですか？

独り身には広すぎますし……。

車も持っていませんし……。

もう少し考えさせてください……。