ウッド調で統一された、 ゆるりとした空気がただよう あたたかみのあるお部屋。 たっぷり差し込む日の光に、 凝り固まった気持ちも自然に とろけてしまいそうです。

間取り図を見ただけで、 わくわくと心がおどる。 「ロフト」に「吹抜」、 「ウッドデッキバルコニー」！ 期待が高まる文字が みっつも並んでいますよ。

はずむ気持ちを どうどうとたしなめて、 まずは物件の入口から 順番に見ていこうかな… と思ったらここでもきゅん！

海辺のペンションに 遊びに来たような気持ち。 この入口に毎日 出迎えてもらえるなんて、 いいなぁ、いいなぁ。

階段の踊り場は なんともおしゃれな待合室。 旅行先のペンションに チェックインするときに、 待つところではないですか…。 南国フルーツのジュースを ここでぐびっと飲んだら、 もうリゾート気分ですね。

あぁ、共有部のライト、 よくぞこのデザインを 選んでくださいました。 夜になって灯りがついたら、 ころんとしたつぼみがポッと 微笑んでいるように見えそう。 ちらりと奥に見える もうひとつのライトも、 なかなかすてきな雰囲気です。

思わず「ぐぅ」と うなってしまいました。 アンティーク調の木の扉、 たまらなくかわいいです。 波がたゆたうような 個性的なドアハンドルもいい。

物件の入り口、階段の踊り場、 そしてこのお部屋の扉。 もうだいぶメロメロだ。 とはいえお部屋も じっくりと愛でたいので、 すぅはぁと呼吸を整えて いざ！まいります。

んんん、すきです！！ 日の光がやわらかく お部屋に満ちて、 これは眠くなりそうだ。 ホッとするやさしい空間。

ナチュラルなフローリングに、 ホワイトのクロスと調和する 明るいブラウンの腰壁もすてき。 なによりも奥で ちゃっかり主張する、 こだわりが詰まったドア！

近くで見てもかわいいなぁ。 絵本の中に出てきそうな、 愛らしい廊下へのドア。 オーバル型のガラスが まるで魔法の鏡みたい。 やわらかく光を通して、 廊下を明るくしてくれます。

ふと天井を見上げれば、 優雅に回るシーリングファン。 開放感のある吹き抜けで、 くるくる回る姿を見たいな。 ふぉんふぉんと お部屋の空気が動く音を 聞きながら眠るのもいい。

ベランダの手前は 段差になっていて、 どう使うか考えるのも またワクワクしちゃいます。

せっかくウッドデッキがあるから、 まずはそこを植物で もさもさと賑やかにして…。 室内で育てたほうがいい 繊細な子たちを、 段差に並べるのはどうかな。 中と外、どちらも 緑でいっぱいになるように。

こんなに広々とした ウッドデッキですもん。 洗濯物を干す以外にも、 なにかで使ってあげたい。 気持ちよく晴れた日には、 ここでひとりピクニックも 楽しめるんじゃないかな。

さて、お部屋に戻って。 壁には絵やポスターを おしゃれに飾ることのできる ピクチャーレールがありますよ。 小さな棚をぶら下げて、 お気に入りの小物を 並べて眺めてもいいな。

先ほどからチラチラと 見えていた階段が、 ロフトへと繋がっています。 ただの階段ではないのです。 ぽこんと空洞があるので、 すでにお気づきかもしれませんが…

実は収納スペースなのでした！ お洋服をたくさん 収納するサイズではないので、 さっとマフラーをかけたり、 バッグや帽子なんかを 入れておくのはどうでしょう。 ぴったりのカゴをゲットできたら、 引き出しとして使ってもいいな。

ではでは、安心感のある がっしりした階段をのぼって…

お楽しみのロフトです！ いいですねぇ、 そっと守られているみたい。 窓からさんさんと 差し込む太陽の光を、 ゆるくさえぎってくれて。

寝室として使うのも よさそうだなぁと思いました。 あまり高さはないので、 マットレスだけポンと置いて。

マットレス以外にも、 高さのない棚くらいなら 置けるスペースはありそう。 お気に入りの漫画や本を 厳選して並べて、 ロフトで夜な夜な読書。 すてき、贅沢な時間だ。

ロフトの奥は クローゼットです。 お洋服の一部はこちらに 収納するのがいいかな。 丈の長いコートなど、 床に引きずりたくないものは…

玄関の左側に ロングな収納があるので、 そちらにかけるのは いかがでしょうか。

花粉症の私にとっては、 玄関先でコートをパパッと 脱ぐことができるのは やった！とガッツポーズです。 上着についた花粉が お部屋のいたるところに ふわふわと飛び散ると、 そりゃあ困っちゃいますもの。

ロングコートも ばっちりかけられそう。 お洋服の収納場所に 特に困らなそうな方は、 意外とかさばる掃除機や フローリングワイパーを 入れておくのはどうでしょう。

収納の片方は シューズボックス。 いちばん下の段なら、 高さのあるブーツも すっぽり収まりそうです。

キッチンでうれしいのは、 パタパタと動き回れそうな 余裕のある後ろのスペース！ ゆったりお料理できそうだ。

あれがないこれもないと 冷蔵庫をチェックしたり、 レンジを開けたり閉めたり。 意外とお料理中って、 体を動かすと思うんです。

正面からの光が心地いい カウンタータイプで、 閉塞感はちっともない。 サッと油汚れを拭ける 2くちのIHコンロもやったぜ。

洗面台と洗濯機置き場は 仲よく横並びの配置。 するんと引っかかりのない シンプルな鏡もいいし、 ここにきてちょっぴり 空間を引き締めるダークな ブラウンもいい味出してる。 そしてなにより、 大きなお皿をとんと 置いたようなあの丸み！

上から見てもやっぱりすてき、 ゆるんと丸い洗面ボウル。 なるべく細々したものは 鏡の中に収納して、 周りはすっきりさせたいな。

間取りは1Kなので おひとり暮らし用の 物件かと思うんですが、 バスルームの広さは ファミリータイプみたい。 1Kの賃貸でこの頼もしい 広めのバスルーム、 うれしくなっちゃうな。

トイレは洗濯機置き場の 正面にちょこんと。 「いい位置を見つけたわ」と 言っているような姿です。

あたたかみのあるお部屋に まずは心を掴まれましたが、 よくよく見ていくと ときめくポイントが 細かなところまで丁寧に 散りばめられていました。

くるくると回る シーリングファンの下で、 どんな日々を過ごしましょうか。 リゾート気分を高める 陽気な音楽をBGMにしながら、 南国フルーツをひょいと おやつにつまむ休日なんて、 なかなか魅力的ではないですか。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。1991年生まれ。漫画と水遊びとおもちが好きです。主にツイッターにいます。 @kmn_nana