ひとつひとつこだわって 選び取られたディテールが 隅々まで詰め込まれた部屋に 驚いてしまった。

玄関からいきなり心を鷲掴みにされる。 廊下まで続く土間。 段差があるから玄関エリアは明確だけど あえて廊下まで土足OKにしてしまおうか。

オープンラックも 廊下の端まで続いているし。 無塗装の木で組み立てられたラックが 濃い色のレンガによく映える。

そう、レンガ柄のクロスかと思いきや なんと本物のレンガが貼られていた。 なんて贅沢。 照明も凝ったデザインの物が チョイスされている。

このラックに似合うのは スニーカーのコレクションだろうか。 履き込んだ革靴だろうか。 帽子や、植物なんかも置けそうだ。 とにかくお気に入りたちを ずらりと並べたくなる。

いつまでもここにいたいぐらいだけど 居室も見逃せないポイントがいっぱい。

縦に長い洋室は 中央の壁にピッタリ合わせたシェルフで 仕切られている。 持ち込んだ家具ではこうはいかない。

手前をリビングスペース、 奥をベッドスペースにするのがいいかな。

斜めに貼られたフローリングが いい味を出している。 細めの幅に、ざらりとした質感も たまらない。

ステンレスの天板と 木の組み合わせのキッチンは おしゃれなコーヒーショップの カウンターのよう。 グースネックの水栓と 縦並びのコンロがスマートだ。

奥行きのある天板は 逆サイドからカウンターとして利用できる。 両側にコンクリブロックが あしらわれている所なんか最高。 コンクリの無骨さと木の柔らかい印象が 絶妙にマッチしている。

3つ並んだペンダントライトが 料理や飲み物を よりおいしく見せてくれそう。

このキッチンに似合うスツールを置いて クラフトビールなんか飲んだら 最高なんじゃないだろうか。

奥に見える造作棚には 電子レンジやらケトルやらが すっぽり入る。

中央の棚は 奥側にハンガーポールが付いている。 小技が効いているのがうれしい。 厳選した服を ショップみたいにディスプレイしたい。

ここに掛けきれないアウターなんかは 廊下のオープンラックを 利用するのもいいかも。

廊下の引き戸を開けると サニタリースペース。 なんと洗面台の水栓もグースネックだ。 鏡の横は収納だろうか。 コンパクトながら、妥協のない見た目。

トイレには真鍮のペーパーホルダーが。 細部までこだわりが行き届いている。

落ち着いたブラウンの壁の浴室は 追い焚きに浴室乾燥機と 欲しい機能が揃っている。 高い位置には小窓もあって 採光もできるし。

間取り図だけ見ると シンプルな縦長のワンルーム。 色んな要素が詰まっていることが 伝わらないのが悔しいくらいだ。

外観も期待を裏切らないなぁ。 ここに住んでるんですって 誰かに見せたくなる。

オープンな収納がずらりと揃った部屋だから いつまでも眺めていられる お気に入りのものだけ揃えよう。

この部屋みたいに 持つもの全部を特別にしたら 満ち足りた毎日を送れそうだ。