窓を開放すると 気持ちよく風が抜ける。 柔らかな陽の光を受け止めるのは 濃いブラウンのフローリングだ。

使い込まれたような木の質感。 素足でぺたぺた歩き回りたい。

なんだか 放課後の教室みたいな 懐かしさも感じる。

そう、この部屋には 見れば見るほど お気に入りになりそうな ディテールがそこら中に 散りばめられている。

201号室がこのお部屋。 玄関から奥へ奥へと続く空間を どう生かそうか。

コンクリートの壁に白の塗装、 ところどころむき出しの配線のラフさが ちょうど良い。

天井には、空間を カーテンで仕切ることができる ポールが2本備えられている。 玄関側から奥に向かって ダイニング、リビング、寝室と分けるか…。 またはこのまま仕切らずに、 ビッグワンルームとして使うのもあり。 どちらも捨てがたい。

床の色と馴染む 木のオープンラックには 趣味全開のディスプレイを。 たくさんの本に、 植物たちの小さな鉢植え、 こつこつ集めたコーヒーカップなんかが 主役になりそうだ。

洋服や、外に出したくないものは このクローゼットの中へ。 見せると隠すのバランスを 間違えないようにしなくては。

部屋の中で 一番好きな場所がこのキッチン。 見れば見るほど、素敵が詰まっている。

白いタイルは 角のゆるやかなアールを 思わず撫でたくなる。

タイルと同じく白で統一された レンジフードにコンロ、ホーローのシンクは どこか無骨な印象だった部屋の雰囲気を 一気に和らげてくれる。

レトロなブラケットライトまで 白なんだ。 むき出しの電球を灯す夜が 楽しみで仕方がない。

こんなところにも、素敵ポイントが。 これはサニタリーの入口の扉。 小さなこだわりがひとつひとつ 積み重なって、どんどんこの部屋が 好きになっていく。

コロンとした洗面ボウルに 木枠の鏡。 この写真一枚だけで なんだか1日の始まりを告げる 物語が始まりそう。

奥にはちょこんと トイレが配置されている。

サニタリースペースは広いので 棚を置いてタオルや洗面道具なんかを すっきりとまとめたい。

バスルームには、なんと大きな出窓が。 窓を開け放って 明るい時間からゆっくりバスタイムなんて いかがでしょう。

つい歌なんか歌っちゃって 外に聞こえてしまったりして…。

サニタリーの横には 洗濯機置き場。 ここにも扉がついて 生活感を隠してくれる。

ほらね。 サニタリーと洗濯機が隠れているとは 一見わからない。 むしろ、ルーバー扉のおかげで インテリアの一部みたい。

やさしいブラウンのタイルの外観が 新入りの私を 優しく迎え入れてくれる。

建物名のフォントも愛嬌があって なんだか仲良くなれそうな雰囲気だ。

さあ今日も この部屋に馴染む 飾らない1日を過ごそう。