
真っ白なツリーがお似合いよ
こちらは過去の物件です。アーカイブとしてお楽しみ下さい。
「ねぇ、次だよね?」
ソワソワする息子が赤いボタンを押す。
小さな手で大きな荷物を抱えて
バスを降りると
見えてきたのは私たちの住む団地。
お店でディナーを食べるのが
定番だったけれど
このお部屋に住んでからは
料理に腕を振るうのも
楽しみになったんだ。
「いいね、ここにしようか!」 淡いグレーのふわふわのラグに 3つのビーズクッション 真っ白なテレビボードに 赤ちゃんの頃の息子のモノクロ写真が 飾られたリビング。
ほらね、 雪化粧のツリーが お似合いだこと。
「ママ、てっぺんのお星さま届かない」 ひょいと抱っこして 「いつまでこうしていられるかな」 なんて思ったりする。
キラキラ光るツリーに 目を輝かせる息子。 こりゃなかなか動かないぞ。
「よし!
お風呂までどっちが先に行けるか
競争だ!」
作戦にまんまと乗って
慌ててお風呂に向かう背中。
「やだ、ずっとそのままかもよ」 なんていじわるを言うと 焦って脱ぎ始めた。
二人でもゆったり準備ができる
広々とした空間。
インテリアショップで見つけた
モールディングの縁の
鏡を取り付けて
まるでホテルのような洗面スペース。
お風呂に入って
ご飯を食べたら
2階に行こう。
「わ~い!ふかふか!」
3つ並んだローベッドに
ぼふんと飛び込むと
ゴロゴロと転がる可愛い姿。
向こうはベッドスペース
こっちはファミリークローゼット
みたいにね。
「あぁ、はやくクリスマスにならないかな!」 クリスマスツリーに飾った オーナメントのように キラキラと輝く瞳。
「明日はサンタさんに 手紙を書こうか」 やさしく頭を撫でると 「ふふふ」と鼻にシワを寄せて くすぐったそうに笑ったんだ。
文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。

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