おひさまのもとで朝食を
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「おはよ」 「ん、おはよ」 「目玉焼き?スクランブル?」 「んー、目玉焼き」 朝起きたら 2人で朝食を作るのが 毎日のルーティーン。
2人並んでも 十分広いキッチン。 やっぱり正解だったでしょう?
コポコポって コーヒーメーカーの音がなる頃には こすっていた眠気眼も 太陽の光で冴えてくる。 しっかり焼いたトーストに 卵を乗せて サラダとコーヒーの朝食が 週末の定番メニュー。
北欧風の 小さなテーブルには ガラスの花瓶にお花が一つ。
射し込む太陽の光に反射して テーブルにキラキラ模様が できている。 そう、ここがわたしたち夫婦が 暮らすお部屋。
ナチュラルな木の床に 高い勾配天井 そして大きな窓に たっぷり射し込む太陽の光!
朝は苦手だった私だけど 起きられるようになったのは きっとこのお部屋のおかげだね。
開放感あふれるリビングとは反対に おこもり感がある水回り。 アクセントの有孔ボードには 結婚式のウェルカムボードや ドライフラワーにした ブーケを吊るして。 今となれば ちょっぴり恥ずかしくもなるけれど。 広々と見えるお部屋だけれど 実はおふたりサイズのワンルーム。 まわりをぐるりと囲む 緑やアプローチが 贅沢でしょう。 「今日はどうする?」 「うーん、電車でぶらぶら出かけてみようか」 それくらいのゆるさで プランを決めるのもちょうどいい。
都心にも出やすく のどかさも漂う 世田谷赤堤。 ブルーの世田谷線に揺られて 今日はどの街に行ってみようか。 たくさん歩いて家路につくと 薄暮の時間になっていた。 「日が落ちるの早くなったよね」 「本当にね。でも、夜の外観も好きなんだよね」 シックな黒の外観と 繊細なウッドフェンス 余裕のあるアプローチに 視界や木漏れ日まで 計算されているであろう植林たち。
まるで山の中の別荘のような 美しい佇まいに 惚れ惚れしてしまう。 「春になったらピンク色の桃の花が 咲くらしいよ」 「あら、じゃあそれまで仲良くいなきゃね」
いたずらに笑うわたしと 驚いた顔の彼。
同じ鍵が付いた キーホルダーを取り出し 鍵を開ける。
「ただいま」 「おかえり」
そう言い合って 小さな幸せを噛みしめたんだ。
文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。
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