
ようこそ、お姫様の隠れ家に。
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
「もう、しつこいんだから」 せっかく気晴らしに市場へ買い物に出たのに あちこちで舞踏会に誘ってくる村人たち。
舞踏会みたいなそういう堅苦しいパーティー、 性に合わないのよね。
おとぎの国のお姫様の
そんな心の声が聞こえてきました。
お姫様がひらりと身を隠したのは まるでお城のようなエントランス。
ゴツゴツとした塗装の壁 レトロでキュートな茶色いタイル それにどっしり重厚なドア
ここが
お姫様の隠れ家のようです。
お姫様は、エントランスの影に身を潜めて
まだ外の若者たちの様子を
こっそりうかがっているみたい。
お姫様がよそ見しているうちに、
先にお邪魔しちゃいましょう。
トントンと階段を上がって。
まぁるい手すり なんてかわいいのかしら。
ピアノを弾くように
トントンと指で遊びながら
あたりを見渡してみる。
素敵なものに目移りしているうちに なんだか迷子になっちゃったみたい。
こっちかしら あっちかしら
もしかして、
おとぎの国の魔法に
かけられちゃった?
お姫様の隠れ家は
きっとこの扉の向こうね。
テラコッタカラーの タイル風の床を見て おばあさまのお家を思い出す。
「夕焼けの色みたいね」
って言ったら
鼻のメガネを揺らして笑っていたっけ。
お姫様は
紅茶がお好きなのね。
こんな空間で 身支度ができたら どんなにいいでしょう!
どこを見渡しても かわいくて 上品で 丁寧なつくりの お姫様の隠れ家。
きっと、私たちには決して見せない お姫様のくつろぐ姿がここにある。 せっかくの息抜きするひととき、 お邪魔したら悪いわね。
さて、お姫様が帰ってくる前に おいとましましょうか。
文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。

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