むき出しのコンクリートに、 あわいグリーンの壁紙。 そこにそっと足された、 ナチュラルな木の扉。 パッと見た瞬間に、 すきだなぁと思いました。

きっとコンクリートは ひんやりしているはずなのに、 不思議とあたたかみを感じる。 ひたっと触ってみたら、 どんな感じがするかなぁ。 じわじわ遠くに 熱を感じるような、 不思議な気持ちになりそうだ。

京都市東山区にある、 12帖のワンルーム。 対面式のキッチンが 使いやすそうな間取りです。

大きな窓から差し込む たっぷりの光も、 お部屋の一部なんでしょうね。 だってこんなに美しい。 にじむようなオレンジ色が コンクリートの壁や フローリングに落ちて、 うっとり眺めてしまいます。

いつもクールかと思いきや、 光によってこんなに やさしい姿になるから コンクリートの魅力は深い。 インテリアは最低限に、 シンプルに暮らしたいな。 お部屋の魅力だけで、 こんなにすてきに見えるから。

バルコニーからは、 周辺にあるお寺の瓦屋根が あちらこちらに見えます。 お寺を上から見る機会って、 あまりないからおもしろいな。 高い建物がないから、 空が広くて気持ちがいい。

グリーンの壁紙は、 人によってはブルーかも。 とっさにわからない色、 そういう絶妙カラーがすき。

対面キッチンだけど、 見えすぎないのがうれしいな。 目の前は開放的でも、 手元はかしこく隠してくれて。 洗い物をためたり、 食材を置きっぱなしにしたり、 ついついしてしまうので…。

ゆる～いカーブが なんともかわいらしい。 角にぶつかっても あまり痛くなさそうです。

オープン棚をおしゃれに 使う自信はないから、 センスのいいボックスやカゴで いろいろなものを隠したいな。 カップラーメンとか、 スナック菓子とか。 お部屋の雰囲気とは ちょっぴり違っても、 たまには食べたいから。

バスルームと洗面台は、 メインのお部屋の魅力を 引き立たせるシンプルさ。 洗面台の隣には 洗濯機置き場がありますよ。

玄関近くの壁には、 ちょっとしたものを 置けそうなスペースが。 小さな多肉植物やサボテンを ちょんちょんと並べたいな。

物件があるのは、 さらさらと水が流れる 白川沿いです。 いいな、川のそば。 流れていく水の動きを ただ見つめているだけでも、 心が穏やかになっていく。 不思議ですよね、どうしてだろ。 水のようにゆるやかに 流されて生きるのも、 悪くないと思えるからかな。

太陽の光が水面に キラキラ反射して、 毎日きれいだろうなぁ。 朝のしゃんとした光や、 夕暮れのとろんとした光。 時間帯によっても 見える景色は違うでしょうね。

水面がきれいと思える 余裕がなくなってきたら、 そろそろ休憩するサイン。 体力と気力の バロメーターにも、 なってくれそうな気がします。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。1991年生まれ。漫画と水遊びとおもちが好きです。主にツイッターにいます。 @kmn_nana