階段は、
ともするとデッドスペースを生み出し、
家を建てる上での重要課題と
捉えられる事もあるでしょう。

しかしですよ！


ほら！

どうですか？！

重厚なコンクリートの駆体の中、
ウッディさもふんだんに盛り込んだ室内、
ポッカリ開いたこの吹抜けに、
その美しさを誇らんとばかりに
白く塗り上げられたこの階段。

階段のカーブに連動するように
硬いはずのコンクリートを従え、
柔らかにオーバルな円を描く姿。

このオーバルという形も重要で、
見る位置や角度をかえると、
その姿は見え方を大きくかえ、

とてもとても大きな開口部から
差し込む光の移り変わりによって
さまざまな表情が見えるはず。

ほら、良い建築は
決まって光の使い方がうまい。

陰影のグラデーションや対比も素敵だ。

きっとここでは
一人で過ごす時間も、
家族と共に過ごす時間も、
外界と切り離されたモノのように
違う時間軸で流れることだろう。

内観だけでなく、外観を見ても
素敵な暮らしのイメージが溢れてきて
本当にほれぼれとしてしまう。

建物は四階建てで、
その一階は賃貸物件になっており
今は高級割烹に賃貸中だそう。

そして
外から二階住居部分へのアプローチも、
このカーブを描いた白い階段という徹底。

そう、このエントランスや

水回り前の廊下などを経由しつつ

白い階段が楕円のカーブを描きつつ
コンクリートの建物全体を貫くイメージ！

その徹底を
屋上の造形にまで持込むとか。

そこに階段があるぞ！と言わんばかり。

なるほど
各階を階段で縦につなげる意識。
そして大きなカーブで大きく歩かせ、
横には大きな開口を見せ、
そして空間の真ん中に
巨大とも言える吹き抜け空間。

開放感の演出、
そして広く暮らす演出なわけですね。

素晴らしい。

さすがは建築誌面を大きくかざる家。

感動しました。

もちろん、
居住空間も演出倒れになる事なく、
その一つ一つに
品とか質とかを見せつけられる。

水回りもそう。
心地よさの追求さも半端ない。

理路整然というか、用の美というか、
奇を衒う事なく、
いちいち納得がいく仕上がり。


ここで過ごす週末は、
おそらくきっとバカンスの週末と同じようで、

ここで過ごす全ての日々は
かけがえのない人生の糧になるのだろうと。


都内で、それも学芸大学駅という人気駅から
徒歩5分の立地に建つこの素晴らしい物件だけに、
お値段の方も素晴らしいのですが…、
それでも一階の店舗家賃やら
この素敵すぎる内容やらを考えると、
妥当な気がして来ます。

もちろん私は全く手が出ませんが、
それでも心地よい妄想をする事と、
お金を持ってる友人知人に勧める事には
全く費用がかからないので
みなさんとともに
どんどんやっていけたらなと思います。