東京の街で、一歩また一歩と仕事を重ねて
いつか、しっかりと稼げるようになったら
こんなひとり暮らしをしてみたい、
というのがこんな家。

中央線、中野駅、徒歩五分。
つるぴかの築浅物件もいいけど
やっぱり私は古いのが好きみたい。
天井に残った築50年近くの質感を
ぼんやり見つめてはうっとりする。

うん、いいな…。媚びないハンサムくん。
飾らず、引き算していく美しさ。
小さな箱のような
ウォークインクローゼットもかわいい。
扉はなくて、スリットが四角く空いている。

ワンルームと言っても広さがあります。
家具をゆったりと置いてみたいな。
でも高さは出したくないから、
寝るのは床に、すのことマットレスで
低い姿勢を保っていきたい…。

今までの私なら、小さなおこたで
お鍋パーティをしていたところですが、
ここではオーブン料理にバゲッドに生ハム、
それからサングリアで乾杯したい。
いい具合に焼けたよ、と声かけて
このオープンキッチンから出したい。

何人かで作業してもひろびろ。
アンティークの食器棚が
中央線沿いの小道具店で少しずつ
集めたお皿や料理道具で埋まっていくのが
日々のちょっとした楽しみ。

ふたりでも暮らせそうな広さ。
もう一人くらいの余白は残しておくから、
新宿で帰れなくなった日なんか、
いつでも泊まりに来てもいいからね？

さいごにサニタリーを。
清潔なタイルに
浮いたような鏡がいいでしょ。
トイレもぴかぴか。

お風呂時間を楽しむための
香りのグッズたちも充実させたいな。

あっ！外観……！オレンジかわい！
とっても好みなレトロさなのです。

リノベのおうちにさっぱり暮らしつつ
会社の帰りに新宿伊勢丹に寄ったり、
週末は中央線沿いのレストランを
ひとつずつ攻めてみたりする
そんな日々を送ってみたいな……。