PLAY!PLAY!PLAY!
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
子育てって青春だ。 泥だらけになって笑ったり ふがいない自分に涙したり 一日一日過ぎていき 成長していく姿が 嬉しくもあり 寂しくもある 特別な時間。
長いようで短い 二度目の青春だから 思い切り子どもと遊べる家に 住みたかったんだ。
今日は待ちに待った土曜日。 朝から公園に行って 屋上庭園のあるショッピングモールという 定番のコース。 親はクタクタなのに 子どもの体力って 底知れない。 それぞれにお庭がついた 全7戸で構成される コーポラティブハウスの1つが 私たちのお家。 1階はベッドルームとサニタリースペース。 2階は大きなリビングダイニングと テラスがある。 「ただいまー!」 こんがり焼けた肌に似合う 麦わら帽子を取りながら娘が言う。 「おかえり、ここにひっかけてね」 お気に入りの 黄色いリュックと帽子を フックにひっかける。 ここに住み始めてから3年。 いつの間にか身の回りのことが できるようになったものだ。 バタバタとリビングに入ると 真っ先に飛び込むのはハンモック。
この部屋の決め手は ハンモックが吊り下げられる フックが付いてたことだったっけ。 雨の日はブランコ代わりにして遊んだり 泣き止まないときは 抱っこして揺れてみたり いつも私たちを助けてくれる 我が家の守り神のような存在。
作り付けのワークスペースは 私の仕事場だ。 パソコンとにらめっこをしていると トコトコやってきていつも娘は言う。 「ねぇ仕事終わった?」 「う~ん、もうちょっとだけ」 娘はキッズチェアを持ってきて 「じゃあ私もお仕事ね」 なんて言って隣で塗り絵をし始める。 娘と横並びで座ることに まだ違和感を覚えてしまうんだ。 奥のステップは テラスに続いている。 ステップを上がった 造作棚の上は 娘のおままごとスペースに なったりもする。 子どもの豊かな発想に ふふふと笑いながら キッチンに立つのが私の楽しみだ。
広々としたテラスでは ゴーヤやきゅうり プチトマトを育てている。 毎朝夫と娘が 水やりをするのが習慣だったのに 「トマト枯れちゃった」 って泣いてる姿に 思わずもらい泣きしちゃったっけ。 昔からキャンプが 好きだった私たち夫婦。 少しずつ集めたアウトドア用品は この吊戸棚にすっぽりと収納。 また来年の夏のお楽しみかな。 「そろそろお風呂にしようか」 夫が誘うと 「いいよ、じゃあ、グ・リ・コで行こう!」 と飛び跳ねる娘。 いやいやまだ遊ぶのかと苦笑い。
実はキッチン奥のすりガラスの 向こうには階段があって 1階へと続いているんです。 木の素材が溢れるリビングと コンクリート打ちっぱなしの階段の ギャップが素敵でしょ。 階段を降りると トイレがあって 洗面スペースとバスルームが ぎゅっと集まっている。 ここには窓がないから 娘を裸で追いかけ回していた時も 気にならなかったっけな。 「まいったまいった! 勘弁してくれ~!」 さては、お風呂で水鉄砲しているな。 お祭りで当たった 大きな水鉄砲で 夫を攻撃している姿が目に浮かぶ。
お風呂上がりの娘の髪を ドライヤーで乾かす。 「髪伸びてきたね」 「もっともーっと伸ばすの」 栗色のまっすぐな髪を見て 羨ましく思う。 「そろそろ私もドライヤーできるかな」 「そうだね、挑戦してみようか」 1階には15帖の寝室がある。 「はぁ気持ちいい」 湯上がりでホカホカの娘と夫が ベッドに飛び込む。 ベッドを3台置いても 余裕のスペースだから セカンドリビングとしても使っている。 ゴロゴロしながらテレビを見たり マットを敷いてヨガをしたり 小さなテーブルで読書を楽しんだり いつも一緒の家族が それぞれ気ままに過ごす場所。 壁いっぱいの大きな窓には 爽やかな緑が映って どこか田舎のコテージのような雰囲気が お気に入り。
ふと振り返ると 遊び疲れて寝ている2人。 「これから夕飯なのに…」 赤ちゃんの頃と変わらない 大の字で寝る姿を見て ふふふと笑った。 「まぁいっか!」 私も大の字でゴロンと寝転ぶ。 だって明日は休日。 夕飯が遅くなったっていいじゃない。
一生の宝物の子育て時代。 家でも外でも思い切り遊んで 笑って泣いて この家で二度目の青春時代を過ごすんだ。
文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。
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