色気と渋みがにじみ出る家。
年月を重ねて
表情の深みを増した今、
息を吹き返すその時を
心待ちにしています。

築年月日は不詳ですが
家屋評価調書によると
昭和34年との記載があるそうです。
様変わりする街の様子を
ずっと見てきたのかな。

古民家をリノベーションして
暮らしてみたいという方に
ぜひともおすすめしたい
コンパクトなサイズ。
それに、いいコクが出た
土壁や柱、建具など
この家にしかない
味わいをぜひ活かしてほしいです。

ぐっ…ときました。
今にも物語が始まりそうで。
京都では通りに面した
1階の部屋をミセノマと呼ぶそう。

この空気が好きだから
できればミセノマは畳のままで。
新しくなった畳の上で
仕事したり、書き物したり。
ただ本を読むだけでもいい。

季節の便りを出格子にそっと。
目にうれしいものだけを並べて
ずっと幸せな気分でいたい。

そう、目にうれしいものだけを
庭に植えて、棚に並べて。
陰影の美しさもまた
きっとお気に入りの風景に
なるだろう。

リビングはフローリングにできるみたい。
寄せ木貼りはいかがですか。
これから生まれ変わるかもしれない
場所だと思うから、
よけいにワクワクするのかな。

とくに好きだなと思ったのが
藍鼠の漆喰と木の階段。
ここはぜひそのままで。

好きな色があると
ああ、この家にしてよかったって
長きに渡って愛でられるから。

二階の様子もいいですよ、
また想像が膨らみますよ。
どうぞ一緒に。

和室が3部屋あるつくり。
そして見上げると…

迫力ある梁がすぐそこ。
ぬけ感が出ていいでしょう。
木組みを見上げてうとうと眠る…
そうだ、二階は寝室がいい。

リノベのプランもこの通り。
ずっと憧れだった
木製のキッチンを入れたり
二階をワンフロアにしたり…。
風情を残しながらも
古い家を自分の色に染める。
自分だけの一度きりの人生、
思い残すことなく。

静寂……という言葉が
しっくりくる趣ですが
立地はとても便利。
京都の地下鉄北大路駅から徒歩2分。
北大路ビブレのすぐ北側。
賀茂川からも近く、
街の便利さと恵まれた自然が
享受できる場所です。

出会った人の暮らしに合わせて
生まれ変わることができたなら
この家もきっと喜ぶと思うのです。
どうか、いい出会いにつながりますように。