備え付けの棚がいい具合。
クロスの淡いグレーも絶妙で
板張りの天井に
キラリと輝く照明もかっこいい。
デザイナーズマンションかな？　と
思うでしょう。

実は一軒家なのです。
築50年だそう。
古きよき街でお見かけする
昭和を彷彿とさせる外観。

外観と内装、
これは想像つかなかった。
もしも物件ファン杯
ギャップコンテストが
開催されたなら、
かなり上位につけるでしょう。

建物のシャープなカタチのとおり
間取り図もちょっぴり変わり種。
左側が1階で右側が2階です。
限られた空間を巧みに使って
住みやすいよう考えられてる。
なんでも、オーナーさんが
自ら住まうことを想定して
デザインしたのだそう。

いいですね、ゆったりとしていて。
窓も大きく取られているし
風が拔けて陽だまりが気持ちよく
室内にいながら
四季を感じることができる。

ベランダに出ると
お向かいは公園。
葉っぱ同士がこすれる音まで
聴こえてきそう。

天井を走る木目のおかげで
思ったより広がりを感じる。
それに奥の、棚のあるあそこ、
お部屋にすっかり
馴染んでますよね。

キッチンがきゅっと。
木々を眺めながらね。
ここに立つ時間が長いから
緑が見えると目にうれしい。

しかもキッチンの背面には
有孔ボードのシェルフに
とんがりアーチをくぐれば
パントリーまで備わっています。
頼りがいあるなあ。
カゴに玉ねぎ、ジャガイモ
ニンジンを備蓄しておけば
いつでもカレー作れる。
肉じゃがだって…。

しっとりムードが漂う
1階は寝室に。
あ、階段の下のスペースも
棚になってますね。
天井にもアイアンのポール。
雨の日は洗濯物をここに
干すこともできそうです。

奥まったカクッとしたところも
オープンクローゼットに
なっててよし。
変わったカタチのぶん。
上手に空間を使い尽くしてる。

1階にもベランダがあって。
高めの位置にあるクルンとした
アイアンの柵がちゃんと
守ってくれるので侵入の心配もナシ。
広めの玄関土間もいいでしょう。
玄関の壁はDIYもできちゃうという。
このままでも味があっていいけど
自分好みに棚を追加するのもいいな。

サブウェイタイル柄の
クロスはかわいいし
トイレの床はヘリンボーン模様で
さらりと通り過ぎそうなところも
ちゃんとかわいい取り合わせ。

フルリノベですからね、
お風呂だってきれいでしょう。
湯上がりのあと深い眠りに
いざなってくれそうな
シックなトーンがまたいいな。

改めて、内装と外観のギャップに
シビレています。
こんな意外性のある家に出会うと
いつも何気なく通り過ぎてる
シブい外観の一軒家も
もしかしたら…？って考えちゃう。
リノベっておもしろいなあと
しみじみ思うのでした。