あ、ガラスの引き戸の上がとうめい。
現代仕様に美しく改装されているけれど、
どことなく、昭和の香りを感じる。
このテイストがたまらなく好きなのは
私だけでしょうか……？

ダイニングキッチンがあるこの間取り。
なんだかなつかし。昔ながらの
昭和のアパートだったんでしょうね。
築40年を超えるベテランさんです。

キッチン側は無垢のフローリング。
このコンパクトさにむしろ惹かれる。
同じ幅の窓の前にお花を置きたい。
作業スペースにもなる
ちいちゃなワゴンだって置きたい…。

ちょん、ちょちょんと
リズム良く並んだ棚もかわいくて。
ここ一つ取るにしても、すばらしい
バランス感のオーナーさんなんでしょうね。

見れば見るほど引き込まれてしまう。
ああ、二種類の床がたまらないな。
窓は二面にあるんだな。軽快な小窓。

と思いきやここにはふすま。
きれいなふすま。
無理に洋室に近づけるでもなく、
自然なすがたでここにある。
ああ、やはり絶妙なバランス感だ…。

案外どんなインテリアも合いそうですが、
シンプルな木の家具に
すのこにマットレス敷いて
ミニマルな暮らしをしてみたい。
テーブルも小さな折りたたみのやつを
必要なときにだけ出すのだ……。

見下ろすと墓ビュー……ではあるのですが、
ここに大きなビルは建つことはなくて
静かで、風はずっと抜けているということ。
それに三階だから、目線は合わないし。
いいところだけもらえるんですね。

……お気づきの方いるかな？
ベランダはないんです。ここに干してね。
いっそ乾燥機付きのを買ってしまう？

渋めのサニタリーを想像してたけど
浴室は新しいものにまるっと入れ替わり。
きれい。それどころか床のタイル、かわい。

壁の色って大事なんだな。
白いだけで清潔感あるもの。
ペーパーホルダーまでミニマル！

斜めの玄関まで無垢床が来てくれてる。
たくさんは置けなさそうだから
頭上に突っ張り棚でも考えようかな。

扉の先の共有部はこれぞ！なレトロ感。
ああ、お部屋の中だけではなくて
建物までも好きなタイプのやつだった……。

外観もたまらなくいいですよね。
丁寧に補修されながら、一歩一歩と
年を重ねてきた風格があります。

ちなみに場所は大阪駅の隣の福島。
このあたりの下町感もまた好みだし、
大都会にも自転車圏内だし、
それにこのお家賃ときたら、
このお部屋でのひとり暮らしを
想像せずにはいられないのでした…。