綱島駅からバスに揺られて13分。 ちょっぴりのどかなこの街に佇む 重厚な茶色いマンション。

古き良き時代を彷彿するような レンガの外観が 見る度にキュンとする 頼もしい雰囲気です。

一人暮らしに ちょうどよい1Kのお部屋。 リビングには2つの開口部があるから 風がすーっと通りそう。

お部屋は最上階の4階です。 エレベーターはないので ちょっと頑張りましょう。

その分、開けた景色が ご褒美ですよ。

チャコールグレーのドアには さりげないゴールドの部屋番号。 まるでホテルのドアのような 上品さが素敵です。

レトロなドアに ラフな素材のシューズボックス。 最上階ならではの天井の傾斜、 思わず眺めちゃうな。

天井のインダストリアルな照明は まるで船の中のライトのよう。 影がぽわんと映る天井を見ていると ふわふわゆらゆら 夢の中にいるような気分になります。

玄関から続くのは キッチン・ダイニングです。

どうでしょう このレトロなキッチン！

キッチンというよりも 台所って表現の方が しっくりくるかな。 ツヤっとした ライトブルーのタイルの壁が たまらなくキュートです。

おばあちゃんのお家だったか 幼馴染のお家だったか どこかで見たことがある懐かしい感じ。

ステンレスのキッチントップと ザラッとした木の扉。 対象的な組み合わせも 味わい深いんです。

オープンラックには お気に入りのマグカップを並べよう。 吊戸棚には実家から持ってきた ピーターラビットのお皿や ガラスのサラダボウルなんか 仕舞っちゃって。 「やっぱりこれが落ち着くんだよなぁ」 なんて言いながら食事をするの。

下の大きな扉には おばあちゃんにおすそ分けしてもらった ぬか床を仕込んだかめを入れて 毎朝せっせと混ぜるんだ。 うん、そんな暮らしが この台所には しっくりくるんじゃないかしら。

雰囲気変わって こちらがリビング。 床はサラッとした合板が 敷き詰められているんです。

このままの素材感を楽しむもよし ラグを敷いてゴロゴロするもよし 季節によって 使い分けるのもいいんじゃない。 座椅子とちゃぶ台を並べて 夏にはホームランバー 冬にはみかんをむしゃりむしゃり。

ベッドはこっち側かな。 キッチンのカラーに合わせて ブルーのベッドカバーなんてどうだろう。

リビングの照明も素敵なんです。 コロンとレトロな照明は まるでお月さまみたいで 見ているだけでほっこりしちゃう。

収納やキッチンに続く扉も 合板なんです。 統一された素材でも 木目によって表情が違うのも なんだか楽しいものだ。

洗濯機置き場は バルコニーになるんですが 振り返ればこの景色！

朝には洗濯を干しながら 青空に挨拶をして 夕方には夕焼けを見ながら 洗濯物を取り込むのも 好きな時間になりそうでしょ。

タイルに囲まれたレトロな台所に さらっとした素材感が楽しい 合板の床 ぽわんと灯る照明も どこかレトロで親しみやすい空間。

いつか見たような青空と 懐かしさ漂うスカイブルーの台所に 時には癒やされて 時には励まされて 暮らしたいな。

文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。