一度は京都らしい家に住んでみたい私と、
会社には徒歩で行きたい派の相方さんと、
ここでなら、うまく暮らせそうだなって。

見つけたのは
地下鉄「四条」駅から徒歩3分の
便利なマチナカ京町家。

路地の奥にあるんです。
格子も扉も、しっかり整えられていて、
古民家初心者さんでも
この外観なら、ちょっと安心ですよね。

町家といえば奥に長いイメージだけど
ここは正方形っぽいんですよね。
1階の真ん中には掘りごたつ！
細長い空間がふたつ並んでいる感じ？

畳が続き間になっていて、
ふすまで区切られていて……。
初めての和室の居間というのに
うまく暮らせるか心配だったけど
これまでと同じようにくつろいでいる。

京町家だからといって
お茶や和菓子をたしなむわけでもなく、
いつも通りのネットフリックス鑑賞会……。
奥にはビーズソファと本棚置いて
ぞんぶんにダメになれるスペースも作った。

でも掘りごたつからちょっと見上げると
欄間がさり気なくかわいくて。
これこれ。京都らしさ。これなんですよ。
間仕切りはカレーつくるときだけ閉められる。

古い家だし期待していなかったキッチンも、
いい意味で裏切られてよかった。
広くてきれいに
越したことはないですから…。

それで、二階はというと、

11.5帖が広々あるのがまたおもしろい。
三面から光を取れるのもいいんです。

最近は真ん中でゆるく区切って
寝室と仕事部屋にしてるんだけど、
在宅勤務中にスムーズに寝てしまうのが
悩ましいところ……。
いけない、気分転換に町に出よう。

キッチンに引き続き、
お風呂もしっかり現代仕様。
それどころかどことなくゴージャス仕様。

脱衣所にだけ天窓があったりして。
朝のほんわりとした光のなかで
洗顔するのがなにげに好き。

日に日に、体のほうが
町家になじんでいくのがすこし不思議で
すこしうれしい。
全然特別なことじゃないんだなって。
人生のどこかで、
あの京町家での暮らしも良かったよねって、
何十年後かに振り返れたら、
そんな素敵なことはないよね。