階段を三段、とててと上ると
手すりのついた小空間がある。
なんだこれ、ときめきが止まらない。
こんなおうちに帰ってこれるのが幸せ。

気取って手をかけてみたりして。
さながら舞台のようで、
ここにいるだけで特別な心地。
指先に電気が走って
すんと背筋が伸びる感覚。
気持ちが切り替わる神聖な目線の高さ。
何気ない「お茶にしようか」の声掛けまでが
ドラマチックな空気になってしまう。

そしてここでヨガや瞑想…のような
高尚なことをする……と見せかけて、
ふかふかのラグを敷いて
小さなちゃぶ台を置いて
ゴロゴロ漫画読んだり
ただただネットフリックスと、
思い切りダメになっていたいんです。
全力で溶けられるスペースにしたいです…。

それだけじゃないキッチン。
これは微笑ましいキッチン。
窓からの光があまりにも輝かしくて
キッチンに立つ姿も神々しくて。
（ちょっと小上がりなんですね）
（そこもまたかわいいなあ）

憧れのひとつですよね。
3くちあってオープン型で。
そこまで料理しなかったはずなのに
いつのまにか何品も作るようになって…。

…と、ここまでで夢のようなLDKでしたが
もうひとつあるんですね、小部屋。
ぜいたくな一人暮らしというのもいいけど
小さな子どものいる風景も思い浮かんで、
とにかく妄想のふくらむおうち……。

これがその小部屋。
ちょうどいいですよね6帖って。
ふつうに寝室にするのがいいのかな。

そしてこの天井まである収納！
着るものはぜんぶ
ここに詰め込んでしまおう。

でもそれだけじゃない。リビングには
ウォークインクローゼットまである…。

なんなら最初の小上がりの下も
収納ですからね……。
全方位的に怖いもの知らずのお部屋。
ああ恐ろしい子……。

もちろんサニタリーもすばらしいです。
広めの流し台がいいですね。
あら、すぐ左に扉……？

へええ、ベランダに出られるんだ！
洗濯を干す動線がスムーズすぎて、
むしろ今までリビングに
運んでたのは何だったんだ…。

うんうん。
ひろびろルンルンおふろです。

グレーの壁がいいよね。
ミニマルなトイレ。好きです。

築三十年以上のリノベーションなので
共有部が古かったりもするのですが、
このレトロさが本当に好みで…
この姿で残ってくれててありがとう…。

外観もまたかわいい感じでして……。
最初から最後まで、
すべてが愛おしいリノベーション。
ここまでずっとテンションが高いまま。

電車一本で梅田や心斎橋にも出られて
どこまで魅力的なら気が済むのやら……