まるでアンニュイな午後の
ワンシーンみたい。
3面採光で明るいのだけど
眩しいほどではなく
ゆらゆら、ゆらゆら
床の表面で
やわらかく揺れてる。

間取り図は
うむむ…と
深く考えなくていい
あっさりしたもので。
でも2つの洋室に
「お、やった」と
ホクホクするつくり。

洋室はヘリンボーンと
呼ばれる模様なのだけど
この部屋の床の場合は
まるで流水みたいです。
さらさら、さらら。
光の反射が、うたかたのよう。

キッチンの床は
ちょっぴりデコラティブ。
寄せ木細工のようなデザイン。

落ち着いた色のキッチンと
床の模様が引き立て合って
上品ですね。
キッチンも大きくて
どっしりしたもの。
3くちコンロで調理だって、
お菓子作りだってお任せ。

お姫様の絵が描かれた
缶入りのクッキーが
この床の模様にそっくりだったな。
こんな模様のクッキーは
どうやって焼くのかな。
焼きたいな。

穏やかで眠くなるような部屋。
私の中では
最高の褒め言葉なのです。
と思いきや、
目のさめるようなカラーもある。
ここにしかない組み合わせ。

しなやかで柔らかいけれど、
メリハリがあって。
こういう生き方がしたい、って
お部屋から教えてもらうことも
あるんだな。

コンパクトなお風呂ですが
ひとり暮らしなら
これくらいで問題なし。
お風呂から上がったらすぐに
キンキンにエアコンを効かせた
部屋で湯冷ましするんだ。

あ、一部がツンと三角屋根の
かわいい木造アパートでした。
駐車場は1台分、
家賃に込みというのもうれしいところ。

お部屋があるのは
2階東側のかどっこです。
活気みなぎる朝日でも
あの床を照らす時はきっと
まろやかになるのでしょうね。