スカートを揺らして暮らしたい
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
お家にいる時間が長くたって ちょっぴり派手なリップを塗って ふんわり揺れるような 心地よい素材の ワンピースを着て暮らしたい。 そして そんな私を両手を広げて 受け入れてくれるようなお家に 暮らしたいの。
落ち着いた並木道に佇む こちらの建物。 1階はヴィンテージ家具や 雑貨のお店が入っているんですって。 さりげないアーチの窓や 手すりのデザインが 乙女心をくすぐる。
そう、こちらは女性限定の お部屋なのです。 お部屋は302号室。 字体までこだわっている感じ 期待が高まります。 日が暮れてきたら このアンティークなランプも ポッと灯るのかしら。 間取りは広めの1LDK。 事務所やワークショップなんかを 開くのも可能なんて聞いたら ワクワクが止まらない! 大きなシューズラックには お気に入りの靴を並べよう。 素敵な靴は素敵な場所へと 連れて行ってくれる っていうじゃない? ご近所のスーパーに行く時も 仕事でパリッとした服を着る時も きちんと靴を選んで 出かけるの。 廊下だけでも かわいいが溢れている!
それもそのはず。 こちらのお部屋、 ヴィンテージ家具などにこだわり 住まいづくりを提案する DEN PLUS EGGさんの プロデュースなのです。 木製の建具は まるで外国のアパルトマンのよう。 クールすぎず キュートすぎない 大人っぽいグレーや マットな質感が好みです。 金物のこだわりも たまらない。 きっと経年とともに じんわり変化して もっと素敵な色合いに なっていくんだろうな。 西向きの大きな窓から 陽の光が柔らかく入るリビングは まるで絵画のよう。
見てください、 床は無垢材のヘリンボーンですよ。 思わず踊りだしたくなるような 心地よさ。 真っ白なコットンの ロングワンピースを着て ふんわりふんわり揺らしながら 鼻歌を歌うんだ。 ダイニングセットは やっぱりヴィンテージのものを選びたい。 色んなストーリーが染み込んだテーブルで 新しい私の物語を始めるの。
友だちを呼んでホームパーティーをしたり ワークショップなんか開いちゃったりね。 フラワーアレンジメント教室に ハンドメイドのアクセサリー教室 デッサン教室なんかもいいかもしれない。 あぁ、こんなにワクワクしたのは いつぶりだろう。 こちらがキッチンスペース。 オリジナルの木製キッチンは おしゃれな空間に溶け込みつつも しっかり主張する重厚さ。
もしかすると このずっしりとした キッチンカウンターが お部屋の主役かもしれない。 海外のマダムみたいに カウンターで生地を捏ねて ミートパイを焼いてみたり 友だちと立食パーティーを開いてみたり… 腰にリネンのエプロンをシュシュっと巻いて 料理に腕を奮ってみたい。 お隣の洋室は 柔らかい雰囲気です。
寝転がるとボフッと身体が沈むような ふかふかのベッドを置きたいな。 ベッドサイドには 一人がけのソファを置いて 寝る前にハーブティー片手に 読書タイム。 じんわり身体が温まったら そのままベッドに飛び込むの。 レトロでキュートな壁の照明に ルーバー付きのクローゼットドア 細かいところに溢れるセンスがたまらない。 リビングとつながる室内窓は ほどよく光を通してくれて 開放感を作り出してくれる。 インテリア雑誌で憧れていた室内窓 想像以上に、素敵! 洗面スペースは グリーンの壁とモザイク柄の床が 遊びゴコロあるでしょ。 どこかレトロなアメリカンの雰囲気 朝のメイクタイムもテンション上がっちゃう。 まぁるいミラーに映る自分の 変化を楽しみながら 今日はこの赤いリップ? それともこっちのオレンジのリップ? って決めていくの。 たとえ一日お家にいる日でもね。 同じ世界観のトイレには 好きなポストカードを たくさん貼ってみるのもいいかもしれない。
アイアンで統一された タオルハンガーやペーパーホルダー。 こういう細かいところのこだわりが ニンマリしちゃうんだよね。 そうそう、バルコニーも広くて素敵なの。 遠くの山を見ながら 土曜日の朝はバルコニーで ブランチなんていうのもいいかもしれない。 屋上だって使えるんです。 きれいな芝生にウッドデッキ アウトドアテーブルまで 住人のみなさんが丁寧に使っていることが 分かります。 朝は屋上でヨガを日課にしてもいいし 簡単なサンドイッチを作って テーブルで食べるのもいい。 女性限定のマンションだから 気楽にくつろげるのも やっぱりいいよね。
いたるところまでこだわりが溢れて 繊細で美しく まるで絵画のようなお部屋。 私もその一部になって ふんわりワンピースを揺らしながら ゆるやかに しなやかに 自分らしく暮らしたいな。
文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。