Y字路などのとんがり部分に立つ家。
なぜか心惹かれる人が多い物件のひとつです。
東京都の中でも高級住宅地といわれ、
品川プリンスホテルなどもあるエリア。

そこにぽつんと、
時代に取り残されたかのように
五叉路に佇むこの家。

根強いファンがいるのか、
カメラ片手に訪れる人もいるようで
何度か取り壊されそうになりつつ
壊さないで！という声がチラホラ上がり
60年程生き抜いてきたそうで。

外壁の木なんてかなり古びてる感は
否めないけれど
（防犯連絡所…！頼もしい！）

ちょっととぼけた表情と
淡いピンクがなんだか可愛くて、
みんなに愛されてる
近所のおばあちゃんみたい。
かくいう私も、
Y字路物件、とんがり物件には、
お。と思わず立ち止まってしまうんですが
そんな物件に住む知り合い、
なかなかいないんですよ。
だから、ひっそり人気者らしい
このおうちの中が見られるなんて嬉しくて。

うわぁ！入った途端この風情！
想像以上に、可愛くないですか？！

この綺麗に残った建具！
これは胸の高鳴りが抑えきれない！

しかも。床には
掘りごたつ…なのかな。
ものすごく、物語を感じる…。
この建物の中に
こんな設備があるなんて、
誰が想像したことでしょう。
見られてラッキー！

お台所もね、ほら、
なんとも言えない温かな味わい。
磨りガラスから入る光の中、
味噌汁作るのとか、
最高じゃないですか…。

裸電球も嬉しいな。
可愛いレトロな傘をつけてもいいよね。

トイレは洋式なので
このまま使えそうですが
床は変えた方が良さげです。

雨戸が閉まった状態だと
全然わからなかったけれど
開けてみるとこんなに美しいのね。
ほんのり外の様子が見える木枠の窓。
高級住宅街で、あえてこのレトロを味わう。
乙ではありませんか。

２階は床や壁の痛みも目立って
修繕が必要かと思われます。

構造に関わる箇所以外は、
相談して了承を得られればOKとのことで
思い切って改装するのもアリですね。

こちらが、手書きの
シンプルな間取り…。

二面彩光だから、明るいし
床近くの窓も可愛いし、

工夫次第でかなり素敵な
快適空間になりそうな予感…！

懐かしの雨戸収納。
この窓辺から
ぼんやり外を眺めていたいな。
夏には風鈴をつけて。
秋には鈴虫の入った虫かご置いて。

冷える冬には暖を囲んでポカポカと…！

ちなみにこちら、
昔は本屋さんだったそうですよ。
道行く人たちが、ふと足を止めて
のぞいていってくれるような、
ちょっと休憩できるような
お店にしても良いですよね。
駄菓子屋さんなんか嬉しいな…。
なんと、飲食店も可だそうです。
レトロが売りの小さなカフェなんてのも
可愛いでしょうねぇ。
空き家だというのに
既に街のシンボルにもなってるという
ここで、お店を開いたら、ますます
愛されそうな、そんな気がしますよ。