大きな丸で切り取られた緑の風景。
ゆたかな木々の香りに包まれた
素晴らしい京都の茶室が借りられます。

先々代に京都・下鴨より移築され
こちら、上賀茂の地に落ち着きました。
入る前からこの佇まいです……。

門の先の小粋なアプローチを抜けると、

こちらがその茶室です。
外観を見ていただけるだけで、もう、
説明できることなんてない気がしていて…。

角の左側にある小さな開口が
躙口（にじりぐち）でしょうか。
身分の高い人であっても
頭を下げないと入れない…
という思想で作られた出入口です。

文化財級というと
少々大げさかもしれませんが
建物自体が資料のような、そんな趣です。
それがこの家賃ですから、二度驚き…。
（はやく家賃を教えたいところですが、
　最後のお楽しみにしてくださいね）

障子を閉じているのもいいですね。
ぼんやりと光るおおきな白い丸。
こんなに感動的な小空間ですが、
お客様をもてなすのは隣の部屋。

茶室と水屋とを繋ぐ茶道口があり、

四畳半の茶室があります。
古いながらも畳が新しかったりと、
つい最近まで丁寧に手を入れられていて
大切に、大切にされていたのでしょうね…。

床の間と、その右の床脇。
ぐにゃりと曲がった中央の柱が
またなんともよい味を出していて…。

そして障子を開くとこちら側にも緑の風景。
柵を軽々と乗り越えて
飲み込まれてしまいそうです。

すぐにでもお茶会を開けそうな
文句の付けようのない茶室ですが、
わたしときたら、
こんなところで仕事ができたならなあ、と
ついつい考えてしまいます。
（いやいや、それはもったいない）

そしてもう一つ。
外に出て細い廊下を抜けると…、

なんと、ふつうに生活できる平屋があります。
古くとも清潔な台所。
エアコンも新しいのがついて、
問題なく住めてしまうんですね。

…ええと、ここも込みでこの価格で
本当にいいんですか……？

もし茶室アトリエにするなら
生活スペースもこれくらいでいいし…
エアコンもピカピカだし…
（いけない、住むこと考えてる）

むかしながらの銀色のお風呂だけれど
ここもやはり清潔なのです…。

和式だとちょっと身構えるけど
全然、大丈夫なトイレなのだ。
木枠の小窓がかわいい。

平屋のほうにある門もやはりすごい。
茶室側のほうを見たあとだから
小さくみえますが、これだけで
じゅうぶんに立派ですからね…。

こちらは腰掛待合、でしょうか。
客は亭主の迎えがあるまで、
ここで小休止して待つそうです。

どんな山奥かしら？と思いきや、
駅からは少し歩くものの
意外にも京都駅から
電車1本で行けてしまうのですね。

下鴨時代から紡いできた歴史を
大事に、大事に守っていける方に
借りていただきたいです……！

そして何度も言いますが、
この価格で緑まで手に入れられて
本当に良いのでしょうか？
だんだん不安になってきました……。