今日は妻と小学生の息子2人を連れて、
家族そろって
佐世保の別荘へやってきた。

空へと続くような、少し急な斜面の山道を
自動車で一気に駆け上がる。
後部座席の息子たちは窓を開けて、
前髪を風になびかせながら
感覚だけで外の空気を楽しむかのように
目を閉じている。

しばらく走ると、
僕たちの別荘に到着。
自動車から降りて、
そこから見える景色を眺める。

対岸に見えるのは
ヨーロッパの街並みを再現した
ハウステンボス。
ここから見えるエキゾチックな景色は
何度見ても新鮮で、
家族満場一致でお気に入りである。

そして今日は
ハウステンボスの花火大会が開かれる日。
西日本最大級規模の花火を堪能したあと、
毎年大渋滞になる帰り道を気にすることなく
別荘でゆっくり一晩過ごすのが
僕たちのお楽しみだ。

部屋の間取りはこんな感じの2階建て。
2階にはフローリングに
洋室が3部屋もあるので
僕たち4人家族が過ごすには十分な広さだ。

2階の洋室へやってきた。
ロッキングチェアに座って
外の景色をボーッと眺めていると、
少し溜まっていた運転疲れも
いつのまにか消えていた。

バルコニーは広々としている。
ちょっとした椅子とテーブルを並べて、
妻の料理とお酒を楽しみながら
ここで静かに花火を満喫するのも良いなあ。

だけれど、妻も息子たちも
ハウステンボスに行って
ワイワイとお祭り気分で
花火が観たいそうだ。
多数決でいつも負けてしまうのだが、
僕とってはいつかは実行してみたい
密かな楽しみである。

となりの洋室もフローリングで
こっちの部屋は収納が充実している。
僕たちの布団は、
スッポリとここへ収まっている。
ちなみに、布団を敷く係は僕だ。
シーツをシワなく綺麗にかけるスキルを
妻に認められたみたいだ...。

3つ目の洋室。
どの部屋にも大きな窓があって
外の景色を間近に感じられる。

僕が惚れ込んでいる
このピクチャーウインドウ。
長方形に切り取られた外の景色は
まるで絵画のようで、
いつも立ち止まって見惚れてしまう。

1階から子ども達に呼ばれる声がした。
お昼ごはんができたのだろう。
返事をして階段を降りる。

1階のリビングダイニングでは
息子たちがすでに
お昼ごはんのチャーハンに
勢いよく食らいついていた。
小学生だけど二人とも、
よく食べるなあと感心する。
毎年ぐんぐんと背が伸びていく
彼らの成長スピードには驚かされるが
この食べっぷりなら当然か。
僕はお腹まわりばかりが、
毎年成長しているのだが。

食後の皿洗いは、
僕と息子たちの役目だ。
キッチンは対面に
広い作業台があり、収納場所も多い。
とくに作業台は窓から見える緑が美しく
調理中の妻はいつもウキウキしている。

子育てが落ち着いたら、
本気でここに引っ越すのも
悪くないかもな。

トイレには、手入れがしやすい
タンクレストイレが使われていて
白を基調とした清潔感ある空間。

バスルームは
子どもたちとも一緒に入れるくらい
ゆったり広い湯船なのが嬉しい。
花火の前にひと風呂浴びたいところだけど、
昼食を済ませた子どもたちは
すでに浮き足立っている。

「はやくハウステンボス行こうよ！」
ふたりはとっくに玄関に出て、
ソワソワしながら僕たちを待っている。

あとどれくらい、
彼らと一緒にこんな時間を
過ごせるのだろう。
大人になった息子たちにとって、
この場所が少年の頃の素敵な
思い出のカケラになってくれたらいいな。

優しい眼差しで
静かに息子たちを眺める妻も、
きっと同じことを思っているのだろう。