たまにふと
エコな暮らしに
憧れませんか。
とは言っても、
完璧な自給自足じゃなくてよくて。
家庭菜園で足りないものは
買い足しに気軽に街へ出られるし
週末には友だちカフェに行けて。

細長い小道を入った先に
木造平家のお家があります。
場所は兵庫県明石市。
最寄駅には徒歩7分ほどで行けて
神戸には電車に乗って
30分ほどで行けるそう。
中心街の三宮へも
出かけやすい立地。

それでいて自然に囲まれ
ここだけ時はゆっくりと
流れているような気がして、
落ち着いた日々が送れそうです。

屋根の上には太陽光温水器が
設置されていて、
冬でもお湯が出るそうです。
もちろん公共の水道は使えますが
井戸水を使うことも可能だとか。
さっそく自給自足生活を
感じさせますが
まだまだ驚くなかれ。

オーナーさんが職人さんと一緒に
作り上げたという庭の畑には
野菜が自然農法で育てられています。
夏場はトマトに、ニンニクに
冬になったら大根も。
わくわくしてきましたよ。
草を刈るのもスローライフの
お楽しみのひとつと思えばがんばれる。

こちらはオーナーさんが育てた
ハッサクの木だそうです。
立派な実がたくさんできてますね。
この木が毎年、夏の訪れを
知らせてくれるようになるんだろうな。

オーナーさんが職人さんや友人らと
DIYで作り上げた平屋は、
どこか懐かしく素朴な印象。
部屋の真ん中に
ちょっとハイカラな絨毯を敷いて
重厚なローテーブルの真ん中に
カゴを置き
庭で採れた果物を入れて。
まるで実家のような
生活感あふれる空間をつくりたい。

おやおや？
奥に見えているのは

存在感たっぷりの
薪ストーブ。

冷え込みが厳しい冬は、
やわらかく心地よいぬくもりで
包んでくれそう。

ちゃんと薪もあります。
必要ならば自分で薪を仕入れたり、
薪割りにも挑戦したり。
冬が待ち遠しくなっちゃいますね。

薪ストーブの煙突は
吹き抜けになった天井へと伸びてます。
こうして見ると
天井の高さがよくわかりますね。
高窓から降り注ぐ光が
部屋全体を明るくしてくれる。
梁から吊り下がる
ランプのシェードも
この部屋にぴったりだ。

畳の部屋もあるんです。
私なら布団を敷いて
寝室にしたいなあ。

土間にはキッチン。
雰囲気、抜群だな。
大きく取られたガラス窓から
光が入ってとっても明るい。
調理設備は年季の入ったものが多くて、
ところどころ補修をしたり
新調する必要があるかもしれません。
だけど、このキッチンが積み重ねてきた
古き良き味わいを残しながら
より暮らしやすいように
カスタムアップすることも
ここなら楽しんでやれそうです。

そんな中、
ひときわ目を引いたのが

なんと、かまど！
ここでお米を炊きたい。
薪でお米をおいしく炊く方法は確か...
「はじめチョロチョロ、なかパッパ、
赤子泣いてもふたとるな」でしたよね。
上手に炊けた日は最高だろうな。

こうしたカタチのトイレは
コンポストトイレというそうです。
このトイレ、排泄物を
家庭菜園に使う堆肥に変えて
再利用できるんですって。

さらに普通の洋式トイレもあります。
種まきの前には
コンポストトイレで堆肥を作り、
普段はこちらを使う感じでしょうか。

そしてそして
お風呂は五右衛門風呂！
こちらも
薪を使って湯を沸かす本格派。
竹筒で、フーフーと火を起こすの、
やってみたいなあ。
汗をかいて自分で沸かしたお風呂は、
きっと格別なんでしょうね。

そして極めつけは

庭の鶏小屋でのんびり暮らす
かわいいニワトリさんたちと同居！
卵を産んでくれるそうですよ。
朝は新鮮な卵で
目玉焼きなんていかがでしょう。

この物件、ガスはもちろん通ってますが、
薪ストーブにかまど、
五右衛門風呂と、
ガスの代わりに
薪を使うことが増えそうですね。

近所にスーパーもあるようだし
暮らしには困らない場所だと思うんです。
だけれど、スイッチひとつで
たいていのことがやれてしまう家事や
お金を払えば手に入るものではなく、
あえてこの家にある設備を
楽しく使いながら
手間ひまかけて暮らす。
そんなプリミティブな日々を送ると
生活コストは下げられるし、
暮らすことへの喜びや
生きているという実感が
しみじみ湧いてくるのだと思うんです。

明石の街なかで、
ここまで本格的に
自給自足の生活を味わえる場所、
なかなか貴重ではないでしょうか。