夏休み、と聞いて思い浮かべるイメージ。
ジリジリと背中を照らす太陽。
潮風のにおい。
うるさいくらいの蝉の鳴き声。
虫捕り網を持った少年。
風にそよぐ風鈴の音。
縁側でかぶりつくスイカ。
ひぐらしの声。
どこからか聞こえる祭りの音。
カラカラと下駄を鳴らして歩く縁日。
チリチリ燃える線香花火。
そんな夏の風景の殆どが、
バッチリはまるような
おうちを見つけてしまいました。

胸が高鳴るこの佇まい。
田舎のおじいちゃんちのような、懐かしさ。

家にたどり着くまでの道も、
ちょっとワクワクしちゃう。
子どもの頃、下校途中に
抜け道として通ったような、
草や花が生い茂る
道なき道を進んでゆきます。

母屋があって、
そのすぐ横の「離れ」です。

玄関を開け放つと、荘厳さすら感じる気配。
奥へと続く、戸の並びの美しさ。

玄関入って奥へ進み、振り返ると

クーラーなしでも、ひんやりした空気を
感じられそうな、日本家屋の素晴らしさ。
谷崎潤一郎の「陰影礼賛」を思い出します。

横を見ると、渋さの中に
ひっそり可愛い窓がこんにちは。

台所は、明るくて作業がはかどりそうです。
朝にはトントントンと野菜を切る音、
雪平鍋からは
味噌汁の出汁のにおいと湯気。
ああ、幸せな日本の朝の風景。

階段は2箇所にあって、ぐるりと周遊できるんです。
間取りをじっくり見てみてください。
このアングル写真と合わせて
「かくれんぼしたい」って
思ってしまったのは私だけではないのでは。
子どもたちなら、エンドレス鬼ごっこですね。

1階の真ん中の和室、
薄暗い中から見える緑が映えます。

そして、ぐるり縁側。
もう心、鷲掴み。

この家のヘソと言ってもいい、この和室。
完璧、ベストオブ和室と呼びたい。
ブーンと静かに首を振る扇風機の横、
ごろんと寝転がって、
ただ風鈴の音色を聞いていたい。

そしてもちろん、縁側に腰掛けて
シャクシャクとアイスをかじったり
スイカをかじって、
プププと種を飛ばすんだ。

庭にスイカの種飛ばして、
沢山実がなったらいいなぁと思うのに
いつも秋になる頃には忘れているし
育ったためしがないんだよね。

和室の右奥は納戸に繋がっていて
真ん中の和室の奥も納戸があって

窓がこんなに可愛いから、
荷物置き場じゃなく
秘密の小部屋としても使いたくなっちゃう。
自分だけの図書室なんか最高かも。

台所横に集結した水回りは
リフォームしたのかな、十分使いやすそう。

さて、2階は。

角部屋は大きな窓で二面採光。

そしてここは真ん中の部屋。
窓の表情って、部屋にとって
本当に大事な要素だなって思えます。

窓からは、広い空と山の稜線が見えて
のどかで緑豊かな風景に心安らぎます。

部屋がこれだけあったら、
都会の友達を呼んで
泊まらせてあげたくなっちゃう。
安らぎのお宿として、
おもてなししたい。

古いが故の隙間風や、
きっと色んな虫たちとの
出会いもあるけれど

それを覆うほどの価値を見出せる方、
母屋に住むオーナーさんとの
心温まる関係作りを楽しめる方に
住んでもらえることで、
この物件はより輝きを増すのだと思います。

京都という町で、
こんな緑豊かな一軒家暮らしが
このお値段でできるのは
かなりお得では、と思います。

冒頭に書いたような、ザ・日本の夏を
幼少期に過ごしたことがある人も
憧れのままだった人も
この家ではそんな時間を
しみじみたっぷり味わえそうです。