階段下の隙間に造作棚。
こうした隙間を生かす
工夫が好きです。
他にもワクワクするところ、
あるんじゃないか？って
つい探したくなるもの。

昭和41年に建てられた鉄骨住宅を
まるっと2DKに改修。
だけれど、建物自体が持っていた
素敵なところはそのままに。
昭和41年といえば、
ビートルズが初来日した年だなあ。
色褪せないのはビートルズも
このおうちも一緒。

いい塩梅に光を取り込む横長の窓に
ぷらんと下がった電球傘。
玄関からもう、いい雰囲気。

見渡すダイニングキッチンは8.5帖。
どこに家具を配置しようか
すぐにひらめくいい広さ。
ここで過ごす時間が長くなりそうだ。

くるっと木枠で囲われてるのが
また特別感があっていい。
ここがこの部屋の主役かな。
テレビ置いて、鉢植え置いて。

キッチンに立つと
雰囲気がガラリとかわる。
同じ空間にありながら
このメリハリ、ぐっときます。

石面っぽいタイルでしょうか。
壁の仕様、とてもきれい。

おお…この収納の心強さよ。
土鍋も天ぷら鍋も
フライパンもすっぽり。

で、すぐ手に取りたい
調味料は棚の上に。
こういうところがうれしいです。

洗面室も抜かりなく。
かわいいまん丸の鏡に
ぽってり丸い洗面ボウル、
それでいて足元は

床の仕様がシブくって。
細かにデザインされてるなあ、と。

あら！青いタイル、かわいい。
レトロな風味を残したのかな。
頼りになる棚も見逃せません。

ステンレスの浴槽にも
ものすごく、心くすぐられている。
おばあちゃんと一緒に
いい湯だな、と歌ったのを思い出す。

さて2階も楽しみ、楽しみ。
両手を伸ばせば壁に触れられる
階段の幅の狭さも安心感。

3帖の部屋は南側のベランダから
心地いい陽光が差し込みます。
あ、また見つけちゃった。
ランプシェード、かわいいなあ。

一面はブルーグリーンの
アクセントクロス。
うれしい驚き、ときめく心。
こうしたはからいが
たまらないのです。

お隣の6帖は主寝室に。
天井が、少し勾配がかっていて
実際より広く感じそうだな。

壁面はすべて立派な押入れ。
そして昭和の頃の名残でしょうか。
味わいのある柱がひとつ。
これがあるから、ますますいい。

昭和の香りをほのかに残し
住みよく、粋なはからいを
散りばめたミニマムハウス。

素敵なご夫婦やカップルに
住み継いでもらえるといいな。